こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。
僕は英検1級を保有していまして、社会人になってから留学なしでゼロから英語の勉強を始めて独学で合格しました。
そこでよく聞かれる質問として「英検1級のレベルはどのくらいなのか」というものです。
この記事では僕の実体験をもとに英検1級ホルダーのリアルな英語力について解説しています。
まず先に結論となりますが、英検1級ホルダーの英語のレベルはおおよそ以下のような感じになるかなと思います。
英検1級のレベル
- TOEICで換算するとおよそ950点
- 洋書は辞書なしでスラスラ読める
- 言いたいことはだいたい言える
かなりザックリとしてますが、間違ってはいないと思います(笑)。
上記については記事の方で詳しく解説していきます。
それでは早速見ていきましょう。
英検1級のレベル/そもそも英検とは?
まずは英検がそもそも何なのか簡単におさらいしておきましょう。
英検とは正式名称「実用英語技能検定試験」と言い、公益財団法人である日本英語検定協会が主催し、文部科学省の後援のもとで行われている日本の英語の試験です。
英検の設立は1963年とその歴史は古く、時代の流れとともに試験内容を含めた改正を繰り返し、現在では5~1級までの全7級(1級と2級は準級あり)があります。
中でも英検1級は国内外を含め、英語の試験としてはトップクラスの難関とも言われており、なかなか普段目にすることのない語彙力を問う試験が多く出題されることで一時期は「単語の試験」と言われるこ2ともありました。
現在では2016年度第1回試験から導入されたCSEスコアで合否が判定されるようになったことで、単語のみならずリーディング、リスニング、ライティングの総合力を求められるようになったことでより難化したと言われています。
なお、英検には2次試験として3級以上には面接があり、1級に関しては外国人と日本人の面接官の2人が対応することになります。
英検1級のレベル/試験内容はどのくらいむずかしい?
ここからは英検1級の試験内容がどのくらいむずかしいのか見ていきましょう。
①単語
まずは英検1級に出題される単語についてです。
英検1級に出題される単語は日常英会話のみならず、ニュースや新聞、洋書を読んでいると出てくるような単語が多くなるため、難易度がかなり上がります。
solace(安堵、癒やし)、proliferation(拡散、まん延)、squeamish(吐き気を催す、むかつきやすい)などなど、まず普段の生活をしているだけではお目にかかることがないような単語が多く出題されるので、巷では英検1級の単語は使えないと言われることも多いです;^^
しかし、英検1級に出題される単語は前述の通り、普段から英字新聞や洋書を読む習慣がある人であれば日常的に目にするものばかりであることも事実です。
英語学習の目的は人それぞれかと思いますが、最終的には日常英会話のみならず米英国の著者によって書かれた本物の文学に触れたいといったゴールがあるのであれば、英検1級に出てくるくらいの単語は理解しておく必要があります。
また、英検1級の語彙力を身に付けることでインターネット上で海外サイト等をもとにリサーチする際においても情報強者になることが出来るので、決して学んでおいて損はありません。
②長文問題
そして英検1級に出題される長文問題についてです。
英検1級の長文問題では歴史、文化、時事問題、環境、生物、テクノロジーなど、かなりアカデミックな問題が出題されます。
試験構成としては穴埋め問題が2題、内容一致問題が3題、計5題となっており、全体を通してかなりの量の英文を読まなければいけないため、時間を意識しながら全問を解くことに集中する必要があります。
英文の難易度としては序盤の語彙問題で25点中20点以上が取れる実力があれば長文問題でも高得点が狙えますが、もし15点もいかないくらいだとかなり苦戦する可能性があります。
英文内で使われている単語は準1級レベルのものが多く、時折1級レベルの単語も混ざっていることがあるため、やはり普段から英文を大量に読んで読解力を高めることに加えて語彙強化も必須と言えるでしょう。
英検1級は単語と長文問題は対策として重なる部分も多いため、同時進行的に学習を進めるのが効率的です。
③英作文(エッセイ)
そして英検1級に出題される英作文についてです。
英検1級の英作文は、社会性のある特定のテーマについて序論・本論・結論の3つの構成で200~240語を目安に自分の意見を書くことが求められます。
人によってはかなり苦手意識を持つ方も多く、僕自身も英作文が鬼門となって1次試験に何度も落ちました;^^
しかし、実は英作文では何もむずかしい内容のことを書く必要はなく、中学レベルの英語でも序論・本論・結論の3つの構成で200~240語という条件を満たしつつ、提示されたテーマに沿った内容を書くことが出来れば高い点数を得ることが可能です。
英検1級の英作文と意気込んで良いことを書こうとむずかしい表現や単語を使って自爆してしまうのは本末転倒ですので、実際に書いてみるなどして自身が書ける英文のキャパシティを事前に把握し、無理せずミスを最小限に抑えた無難な英文を書いた方が高得点は取れます。
何かと難易度が高いと思われがちな英作文ですが、実際に合格している人の英文を見てみると意外にショボかったりするので、ここは安心しましょう。
④リスニング
そして英検1級に出題されるリスニング問題についてです。
英検1級のリスニング問題は日常会話からビジネスシーンを想定した複数人による会話、アカデミックな内容のナレーションを聞き取る内容一致問題、リアルシチュエーションを想定した内容理解、そして最後に長めのインタビューと盛りだくさんです。
リスニング問題は英検1級の中でも配点が大きく、合格するためには確実に高得点を狙って勉強する必要がありますので、過去問を解くのみならず普段からニュースなどを大量に聞いて聞き取る力を高める必要があります。
しかし、英検1級のリスニング問題は出題される形式が決まっており、対策がしやすいのも事実ですので、過去問にたくさん触れて自分なりの解くスタイルを確立しておくことをおすすめします。
僕自身、リスニング問題がかなり苦手で受験の度に足を引っ張られて不合格になりましたが、合格するためにはどうしても向き合わなければいけないパートですので腰を落ち着けてガッツリ対策を練りましょう。
⑤二次試験(面接)
そして英検1級に出題される二次試験(面接)についてです。
二次試験は英検1級における最後の試練であり、他の級に比べても不合格になる人が多いことで知られています。
試験内容としては外国人と日本人の面接官2人を相手に特定のテーマについて1分間でスピーチを考え、2分間の時間枠で自身の考えを英語で述べた後、質疑応答を行うというものです。
普段から英語で自分の考えをまとめる練習をしておかないと対策が出来ないのはもちろん、特に僕のように留学経験なしの純ジャパで英検1級の合格を目指されている方であれば、普段の生活の中で英語を話す機会を無理やりにでも作る必要があります。
英検1級の二次試験では日常英会話のみならず、社会的なトピックについて議論するレベルを実質求められるので、普段からどのくらいアウトプットを行っているかで大きな差が出ます。
僕は二次試験に一発で合格することが出来ましたが、その具体的な方法については本記事の後半で解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
英検1級のレベル/合格点・合格率はどのくらい?
ここからは英検1級の合格点と合格率について見ていきましょう。
合格点
まずは英検1級の合格点についてです。
英検1級の採点方式は2016年を機にCSEスコアに変わっており、その以前であれば単語、長文問題、英作文、リスニングのそれぞれのパートの点数が合格点を超えてさえいればパスすることが出来ました。
大げさに言ってしまえば、リスニングが苦手な人であればリスニングを捨ててリーディングで点数をカバーすれば合格といったことが出来たため、比較的今よりも対策はしやすかったかもしれません。
しかしCSEスコアが導入されて以降、どれか一つのパートだけ点数が高くても他のパートで足を引っ張ってしまっていると不合格となる採点方式となっており、合格するためには実質的にすべてのパートにおいて7割以上の正答が求められるようになりました。
難易度が上がったと感じる人も多い一方、逆に総合的な英語力が問われる試験として進化したと考えれば、英検1級に合格する意義はますます高くなったのかなとも思います。
合格率
今度は英検1級の合格率について見ていきましょう。
英検1級の合格率は公式に公表されているものとしては2015年度が最終となっており、12%となります。
さらに過去をさかのぼると合格率は何と7~8%と非常に低いこともあり、回によって多少上下するにしても英検1級の合格率はおおよそ10%前後と言えるのではないかと思います。
合格率10%と言えば10人受ければ9人は不合格になる数字ですから、やはりかなり難易度は高い試験と言え、合格するためには周りの人よりも頭一つ突き抜ける努力をしなければいけないことは容易に想像できるのではないでしょうか。
英検1級は最難関の英語の試験と言われることもあるため、やはり合格するためには相応の覚悟は必要です。
英検1級のレベル/TOEICで比較すると何点?
ここからは英検1級とTOEICスコアの比較について見ていきましょう。
英検1級はTOEICスコアに換算すると所説はあるものの、およそ950前後と言われており、かなり高いスコアであることがわかります。
そもそも英検とTOEICは問題構成が大きく異なるので、正しく比較することはむずかしいかと思うのですが、問われる語彙のレベルや英文の難易度を考慮すれば英検1級の方がはるかにレベルが高い内容を問われるのは間違いありません。
しかし一方でTOEICには大量の情報の中から探している答えを素早く見つけ出す処理能力の高さをテストする側面もあり、英検1級にはないむずかしさがあるのは事実です。
僕自身、TOEICスコアがまだ800点代の時に英検1級に合格しているので上記水準からは大きく外れますが、これは当時の僕が単語力は相当高かったものの、実は文法に関してはイマイチ自信が持てなかったというのがあります(笑)。
つまり、語彙力さえが高ければ英検1級には合格出来ますが、文法がイマイチであればTOEICでハイスコアが取れるとは限らないということですし、逆も然りということになります。
英検1級に合格するためには高い語彙力は必須は当然ですが、英作文や二次試験において自分の考えを筋の通った英語で発信することが求められるので、TOEICで800点くらいは取れるだけの文法力はやはり必要なのかもしれません。
英検1級のレベル/持っていると就職に有利?
ここからは英検1級を保有していることで就ける職業について見ていきます。
実は英検1級はTOEICに比べて歴史こそは長いものの、労働市場におけるブランド力が低く、資格として活かせる業界や職種がそれほど多くありません。
世界最大の求人情報専門の検索エンジンであるIndeedで「英検1級」をキーワードに検索してみると、TOEICの23,000件以上に対してわずか1,100件程度しか見つかりませんでした(泣)。
その中でも英検1級を資格として転職に活かせる職業としては主に以下の3つになるのかなと思います。
英検1級を活かせる職業
①通訳・翻訳などの専門職
②英語講師やコンサルタント
③その他の業界の専門職
それぞれ詳しく見ていきます。
①通訳・翻訳などの専門職
まず1つ目となりますが、通訳や翻訳などの英語の専門職です。
通訳や翻訳と言えば英語を使った仕事の中でも花形の職業として知られており、高い英語力に加えて特定のジャンルに強みを持つことが近年では求められてきています。
英検1級は通訳・翻訳の業界においては登竜門の資格試験としても知られており、英検1級を募集要項として掲げている求人も多く見受けられます。
英語と日本語の言葉のプロであれば英検1級を保有していることをマスト条件とするのは当然かと思いますが、巷では「通訳や翻訳の世界では英検1級に受かってからがスタート地点」なんて言われることもあり、合格すること以上にシビアな世界が待っていることが垣間見える言葉でもあります。
また、医療など専門的な分野の知識と技術があれば、かなり安定した収入を得ることが出来る職業でもありますので、近年では専門性を持つ通訳・翻訳になろうと多くの方が学習を進めています。
②英語講師やコンサルタント
そして2つ目となりますが、英語講師やコンサルタントの仕事です。
英語講師と言えば予備校における英検1級対策の講師や英会話スクールにおける英会話講師などがあります。
近年では英語講師のみならず、オンライン英会話の日本人講師として日常英会話を初心者向けに英語と日本語を交えて教えるという新しい仕事も登場しており、その活躍の場がますます広がっています。
また、英語コーチングと呼ばれる新しいサービスも登場したことで、英語学習を独学で続ける受講者の側に立ち、要望を聞いた上でオリジナルのカリキュラムをオーダーメイドで作成したり、学習における悩みや質問を解決するコンサルタントとしての仕事も登場しました。
単に英語を教えるだけではなく、時代の経過とともに新しい英語を教える職業が生まれてきているのは非常に興味深いと思いますね。
③その他の業界の専門職
そして3つ目となりますが、その他業界で活躍できる専門職です。
今回はその1つの例をあげますが、IT業界です。
僕は以前、海外向けの問い合わせ窓口や証券会社で翻訳の仕事などをしていたことがあるのですが、現在はITエンジニア(PMO)として働いています。
ITエンジニアになる前は英語を使った業務経験が10年以上と非常に長く、もともと翻訳でフリーランスとして働こうと思っていた時に取った英検1級も現在では違う形ではありますが、ITエンジニアとして活かすことが出来ているかと思います。
実はIT業界において英検1級の知名度はTOEICに比べて絶望的に低いです(笑)。まず知っている人がいないと言うか、何それ?って言われますねw
しかし、IT業界では特に外国人エンジニアが参画するグローバルなプロジェクトにおいて英語でのコミュニケーションが必須であり、英語でミーティングはもちろんのこと、プレゼンをしたり、顧客折衝をしたりと英検1級の二次試験ばりの実力が求められるケースが多いです。
IT業界において英検1級が資格として評価されることはほぼ無いにせよ、この資格試験を通して学んだ語彙力、読解力、リスニング力、スピーキング力、そして何よりも絶対に諦めないというド根性(笑)はどこの業界に行っても通用するものではないかなと思いますね。
英検1級のレベル/僕が体感的に感じるリアルな英語力
ここからは英検1級ホルダーである僕が実際に体感的に感じるリアルな英語力について解説してみたいと思います。
①洋書・雑誌は辞書なしでスラスラ読める
まず1つ目となりますが、洋書や雑誌は辞書なしでもスラスラ読めることです。
僕自身、英語の勉強を始めた頃には洋書や雑誌を読めるような未来が待っているとは全く予想していませんでしたが、現在は辞書なしでもスラスラ読めるようになりました。
もちろん読む本のジャンルや著者によって英文の難易度が大きく変わるので読めないで積読になることもありますが、Amazonで紹介しているようなベストセラーのビジネス書やフィクションはだいたい何でも読めます。
英字新聞や洋雑誌に関してもThe Japan Timesを始めとした国内の英字新聞は問題なく読めますし、The New York TimesやNewsweekなどの海外紙などもかなり高い理解度で読み進めることが出来ます。
TIMEやThe Economistなど、まだまだむずかしいと感じる雑誌はありますが、読んで理解できる英文の範囲で言えば恐らく平均レベルの教養のネイティブと変わらないかもしれません。
とは言え、読んでいれば当然わからない単語やイディオムは出てくるので、その際には都度Google先生にお世話になりながら勉強を続けている感じですね。
②ニュースやドラマもだいたいわかる
そして2つ目となりますが、ニュースやドラマもだいたいわかることです。
僕は普段からPodcastでCCNやBBCなどの海外ニュースをダウンロードして聞いているのですが、集中して耳を傾けるとだいたい8~9割くらいは何を話しているのかわかります。
CNNの看板番組として知られる「Anderson Cooper 360」もかつては1割も聞き取れないほどでしたが、今では楽しみながら番組を視聴できるレベルになったことを思うと本当に勉強した甲斐があったなぁと思います。
また、海外ドラマに関してはハイスクールもののシリーズであれば字幕なしで約8~9割くらいは分かりますが、犯罪捜査系や医療系のドラマになると5~6割くらいまで理解度が落ちます。
英文字幕を付けて視聴し直すことで90~100%の理解度に到達しますが、まだまだ音声だけでは1発で聞き取って理解できるレベルにはほぼ遠い感じがしますね。
③割と流暢に話せる(しかしミスは多いw)
そして3つ目となりますが、割と流暢に英語を話せることです(ミスは多いですw)。
日常英会話のみならず、一般的に知られているような社会問題について自分が詳しい分野であればかなり深いレベルで議論できます。
ビジネス英語に関しても仕事では会議の進行は英語で出来ますし、プレゼンなんかも事前に準備をすれば何とかこなせる感じですかね。
ただ、実際の会話力は改善の余地が多く、発音はまだまだ日本人英語から抜け出せないレベルですし、今だに主語やbe動詞の選択で迷うことが多いです;^^
細かい部分に目を向ければ英語力としてはまだまだにしても、自分が言いたいことはだいたい言えるレベル、というのが今の僕が体感的に感じている実際のスピーキング力です。
一般的にはバイリンガルと言えるかもしれませんが、ネイティブレベルに到達するには本当にまだまだ修行が必要と感じています。
英検1級のレベル/試験対策に向けた勉強法
ここからは英検1級の試験対策に向けた具体的な勉強方法について見ていきましょう。
僕が英検1級合格に向けて勉強していた時、基本的には以下3つの対策しかしていませんでした。
この3つで対策はOK
①ボキャブラリー強化
②読解力強化
③スピーキング力強化
それぞれ詳しく見ていきます。
①ボキャブラリー強化
まず1つ目の勉強法となりますが、ボキャブラリー強化です。
英検1級に合格するためには非常に多くの語彙を覚える必要があります。
準1級であれば7,000~9,000語の単語を覚えれば済んでいたものが、1級では一気に15,000語レベルの範囲で出題されるようになるため、覚えなくてはいけない単語の数が非常に多くなります。
また、語彙力が低いと一次試験序盤の語彙パート以降に控える長文問題も苦戦することになるので、英検1級の合格を目指すのであれば単語の暗記は最重要課題と言えますね。
なお、英検1級関連の単語帳は世の中に無数にありますが、基本的に旺文社から出ている『英検1級 パス単』と『英検1級 文で覚える単熟語』で対策を行うのがおすすめです。
過去問の傾向から実際の英検1級に出題される語彙のみを扱っており、合格に必要な単語のみを効率的に学ぶことが出来るからです。
色々な単語帳があるので浮気したくなりますが、まずは1~2冊程度を目途にガッツリ取り組むことをおすすめしますね。
②読解力強化
そして2つ目の勉強法になりますが、読解力強化です。
英検1級における読解力強化としては2つの方法があり、1つ目は実際の過去問を解いて問題に触れること、そして2つ目が読解力向上につながる英字新聞などで学習を進めることです。
過去問としては旺文社から出ている『英検1級 過去6回全問題集』が非常におすすめ、というより実際に過去に出題された問題が掲載されているので、英検1級合格を目指すのであれば必須の参考書と言えるでしょう。
僕は上記の参考書を年度別で計3冊購入して18回分の長文問題を消化しましたが、読解力が一気に伸びたのと同時に英検1級の長文で問われる問題の傾向や時間配分のイメージをかなり具体的につかむことが出来ました。
また、試験慣れするための過去問のみならず、根本的な読解力の強化としては『ジャパンタイムズ社説集』と『The Japan Times』で対策を行いました。
ジャパンタイムズ社説集はジャパンタイムズ社が発行している英字新聞のダイジェスト版であり、英文に加えて全和訳と語彙表、そして音声付きという非常に高性能の教材です。
英文のレベルは英検準1級以上を想定しており、かつ時事的なテーマを数多く扱っているので読解力のみならず、英作文や二次試験の面接対策としても使えます。
『The Japan Times』は同社が発行する英字新聞ですが、最新のニュースをもとに執筆されたレベルの高い英文に加えて学習者向けのコラムも多く、英検1級対策として利用するには非常に良い情報元になりますので、ぜひ利用すると良いでしょう。
③スピーキング力強化
そして3つ目の勉強法になりますが、スピーキング力強化です。
英検1級の二次試験では外国人と日本人の2人の面接官を相手に与えられた特定のテーマに対して1分間で自身の考えをまとめ、スピーチを2分間行う必要があります。
スピーキング力が必要なのはもちろんのこと、英語で自身の考えをまとめてアウトプットする力も必要になるので、特に留学などはしないで独学で英語を勉強している人にとっては鬼門になりやすい部分です。
僕は二次試験に一発で合格することが出来ましたが、その対策方法として活用したのはオンライン英会話です。
オンライン英会話の中でも僕個人としてはDMM英会話が特におすすめでして、「デイリーニュース」と「テーマ別会話」という2つの教材を利用して二次試験を想定した対策を行いました。
いずれの教材も特定のテーマについて自分の意見をまとめて話す内容となっているので、これらの教材を利用して毎日レッスンを受け続けたことが二次試験合格に繋がったと間違いなく断言できます。
また、DMM英会話は通常であれば有料の英語アプリiKnow!も無料で使えるようになる特典が付いており、かなり難易度が高い語彙やフレーズも一緒に学べるのでかなりおすすめです。
英検1級のレベル/まとめ
今回は英検1級のレベルについて僕の経験をもとにまとめてみました。
あらためておさらいをしておきましょう。
英検1級のレベル
- TOEICで換算するとおよそ950点
- 洋書は辞書なしでスラスラ読める
- 言いたいことはだいたい言える
英検1級はやっぱり相当難易度が高い試験です。
僕も何度も落ちたあげく、やっとのことで合格できたので決して優等生ではありません。
しかし、英検1級に合格したことでそれなりに高い英語力を身に付けることが出来ましたし、何よりも大きな自信になりました。
資格としてはTOEICほど評価はされないにせよ、絶対に取る価値がある資格試験だと思いますね。
英検1級を目指されている方も多いかと思いますし、心が折れそうになることもあるかと思いますが、ぜひ諦めずに合格を目指して頑張っていきましょう。