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【英検1級の面接】英語|試験内容の流れってどうなの?

ジェシカ
英検1級の二次試験ってどうやって練習するの?英語でスピーチなんて不安過ぎて出来る気がしないんだけど!
二次試験ではスピーチしなくてはいけないから、しっかり練習しないとマジで落ちるよ。どんな方法が効果的なのか見ていこう!
KAZ

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

英検1級の一次試験に合格された皆様、おめでとうございます!

しかし、英検1級はこれで終わりではありません。

これからは二次試験という手強い相手が待ち構えていますので、しっかりと対策を行わないと残念な結果になりかねません。

この記事では、留学なし独学で英検1級の二次試験に一発で合格した方法についてまとめています。

まず先に結論となりますが、英検1級の二次試験において僕が実際に行った対策でも以下3つが最も効果的でした。

おすすめの対策方法3つ

  • 過去問でスピーチの練習を行う
  • 関連書籍で大量にインプットする
  • オンライン英会話を利用する

上記の詳細については記事の方で触れていきますね。

この記事を読むことで二次試験でどのような対策を行えば良いか、スッキリ理解できるはずですよ。

それでは始めていきましょう。

英検1級の面接/試験内容

まずは具体的な対策方法に入る前に、そもそも英検1級の二次試験とはどのような内容なのか見ていきましょう。

英検1級の二次試験は準1級までの級とは異なり、特定のテーマについて自身の考えを英語で説明し、それについて質疑応答を行う、とスピーキング力と共に社会問題や時事的の知識を問われる内容となっています。

二次試験では「Short Speech」「Interaction」「Grammar and Vocabulary」、そして「Pronunciation」と4つの分野で評価され、合格するためには850満点のうち602点以上を取ることが必要です。

分野得点・配点評価のポイント
Short Speech0~10点与えられたトピックの中から一つを選び、論点とその根拠をまとめ、首尾一貫したスピーチを組み立てることが求められます。
Interaction0~10点面接委員とのやり取りの中で、それぞれの質問に対して質疑応答に応答し、会話を継続することが求められます。
Grammar and Vocabulary0~10点面接を通して、幅広い範囲の語彙・文法を生活かつ適切に運用することが出来ます。
Pronunciation0~10点面接を通して、発音・アクセント・イントネーションを正しく運用することが求められます。

英検ではCSEスコアと呼ばれる配点システムが導入されており、各回の全答案採点後に統計的な手法を用いることでスコア算出を行っているため、受験者側で自身の正答数をもとにスコアの算出が出来ないようになっています。

しかし、二次試験合格に必要なスコアは850満点のうち602点以上と分かっているため、上記各分野でそれぞれ8点前後取れれば合格は堅いと言えると思いますね。

英検1級の面接/二次試験の流れ

ここからは英検1級の二次試験の流れについて見ていきましょう。

英検1級の二次試験ではまず会場入り口での受付けを済ませた後に控え室(教室)に案内され、その後に受験者4~5人単位で試験会場(別の教室)の方に呼ばれ、二次試験を受けることになります。

ちなみに僕の場合、都内にある英会話学校「日米外語学院」での受験でした。

二次試験の受験者は僕の他に10名ほどで控え室から二次試験会場である教室に移動した後、廊下側にある椅子に座って5分ほど待機し、担当の方が自分を呼びに来たので教室に入り受験、という流れです。

①自由会話

まずは自由会話です。

二次試験会場である教室に入ると、正面に2人の面接官(日本人とネイティブ)、そして左側にタイマーを測る別の担当者が1名、計3名の方が座っています。

教室に入った際に

「How are you?」

といった具合に挨拶されますので、ここは普通に会話をするような感じで

「I'm fine. Thank you. How are you?」

といった具合に返しておきましょう。

面接官の前に自身が座る席が用意されており、紙が1枚裏返しの状態で置いてありますが、この時点では開いてはいけません。

席に座るとさらに、会場にはどうやって来たか、仕事は何をしているか、休日はどうやって過ごすことが多いか、といった質問をされますので、ここも積極的にコミュニケーションを取るように意識して返答するようにしましょう。

②スピーチ

ここからはスピーチです。

前述の日常会話の後半で二次試験の内容について説明があります。

机の上に置いてある紙に5つのトピックが書いてあり、その中から1つを選び、1分間でスピーチを組み立て、そして2分間で自身の考えを説明する必要があります。

トピックの題材としては政治、経済、社会問題、テクノロジー、環境など多岐に渡りますが、特に日本の少子化や高齢化社会など日本に関わるトピックが多い傾向にあるようです。

試験開始の合図が出ると、左側の席に座っているタイマー担当者の方が時間計測を開始するので、1分間で目の前の紙に書いてあるトピックの中から1つを選び、頭の中でスピーチを構成します。

1分間が過ぎるとスピーチをするよう言われますので、まとめた自身の考えを表現しましょう。

③質疑応答

そして最後は質疑応答です。

質疑応答では前述のスピーチをもとに面接官より質問があるので、それに答えるような形で返答します。

質問の数については僕の観察範囲内でも人によっては異なるようでして、少ない人でも2つ、多い人の場合は5つ以上とかなり個人差があるようです。

いずれの質問もスピーチの内容に関連したものとなっており、

「You mentioned that ~, so how do you think about this case?」

など、質問内容によっては自身の主張とは反対のケース、かつ矛盾しない内容のものを聞かれることもあり、なかなか回答に詰まりやすい部分でもあります。

2~5つほどの質疑応答に回答すると二次試験は終了、教室を出るように指示がありますので、簡単にお別れの挨拶を済ませつつ教室を退室しましょう。

英検1級の面接/スピーキング対策と練習方法

ここからは英検1級の二次試験において効果的なスピーキング対策と練習方法について見ていきます。

いずれも僕自身が実践し、二次試験に一発合格することが出来た方法になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。

①実際の過去問でスピーチの練習をする

まず1つ目となりますが、実際の過去問でスピーチの練習をすることです。

実際の過去問を利用する理由としては、本番の試験において具体的にどのようなトピックが出題され、そしてどのようなスピーチをすれば良いのか、わかるからです。

いわば、過去問には答えが書いてあるので、それを知ることが重要というわけです。

英検1級のような手強い相手を攻略する場合、まずはどのような敵なのかを知るというのは何も英検1級に限った話ではないはずですからね。

僕の場合、旺文社の過去問を3年分購入し、本番と同様の形式で1分間で5つのトピックから選んでスピーチを考え、そして2分間でスピーチを行う、という一連の工程を毎日1回ずつはやるようにしていました。

本番と同じ形式で自分なりのスピーチを考えてアウトプットしてみると「時間が足りない」「ネタが浮かばない」「文法がぐちゃぐちゃで崩壊してる」など、様々な問題点が浮かび上がってきます。

そして、それらの問題点に対して模範解答をもとにどのように改善できるか検討し、自身のスピーチに少しずつ反映させていきます。

たった2~3日の対策ではなかなか効果が見えにくいやり方ですが、これを1ヶ月でも続けてみると劇的にスピーチの品質があがりますし、二次試験対策のみならず、英語のスピーキング力そのものの向上にもつながるのでかなりおすすめ出来ます。

>>旺文社の過去問はこちら

②関連書籍で大量にインプットする

そして2つ目となりますが、関連書籍で大量にインプットすることです。

英検1級の2次試験では日常会話、スピーチ、質疑応答という3つのパートで構成されているので、それらのパート毎で使えるフレーズや表現を学べる教材を使って大量にインプットします。

僕の場合、日常会話と質疑応答に関しては「NHK実践ビジネス英語」、スピーチについては「14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題」と「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」で対策を行いました。

「NHK実践ビジネス英語」は最新のニュースを反映させた様々なトピックを扱っているので、日常会話のみならず社会問題について議論する際のスピーチの教科書としてはかなり役立ちましたね。

また、「14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題」ついては実際の二次試験の流れを動画で見ることが出来るので、試験当日のイメージがかなり具体的に湧きましたし、実際に僕が受験した日の状況とほとんど変わらなかったです。

そして「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」に関しては実は英検1級の英作文の教材となりますが、様々なトピックや言いまわしが掲載されているので、二次試験対策のナレッジ収集としてもかなり役に立ちました。

結局のところ、英検1級対策として有効な方法としてはテクニックはもちろんあるかと思いますが、その前提となる知識を大量にインプットするのは、まず間違いないやり方だと思っています。

③オンライン英会話を利用する

そして3つ目となりますが、オンライン英会話を利用することです。

英検1級の二次試験対策として過去問や関連書籍にあたって勉強するのは非常に効果的ですが、やはり最後の詰めとしてはオンライン英会話を利用することをおすすめしますね。

実は僕はオンライン英会話のヘビーユーザーでして、これまで20社以上のサービスを使ってきました。

その時の学習目的に応じて利用するサービスを変えたりしてますが、英検1級を受講した際には「DMM英会話を利用しており、現在も継続的にレッスンを受けています。

DMM英会話の優れているところは、英検1級の二次試験に類似した教材が用意されているので、うまく活用することでスピーキング力アップに劇的な効果を発揮することです。

中でも「デイリーニュース」と「テーマ別会話」の教材は、最新のニュース記事やトピックをもとにディスカッションを行うといった英検1級の二次試験でも使える内容となっているので、英検1級の対策期間中はかなり積極的にレッスンを受けていました。

また、毎々色々な国籍な外国人講師からレッスンを受けていると英語を話すことに対する抵抗感がほぼゼロになるので、二次試験で英語を話すことに対する不安はなくなります。

特に留学をせずに独学で英語を勉強してきた人であれば、英語を話す期間は皆無かと思いますので、オンライン英会話はぜひ活用していきたいサービスです。

>>DMM英会話の詳細はこちら

英検1級の面接/二次試験におけるコツ・心構え

ここからは英検1級の二次試験におけるコツと心構えについて見ていきます。

①自分が知っている分野のトピックを選ぼう!

まず1つ目となりますが、自分が知っている分野のトピックを選ぶことです。

英検1級の二次試験では5つのトピックから1つを選んでスピーチを考える必要がありますが、トピックを選んでスピーチを組み立てるという工程に許されている時間は1分間しかありません。

トピックを選ぶのに時間を掛けている暇はなく、またせっかく選んだトピックが合わないと途中で変更してしまうと大幅な時間ロスでかなり不利になります。

そこで、まずは5つのトピックにザっと目を通し、自分が知っている分野のトピックがないか探します。

例えば、僕が二次試験を受験した際はトピック1~4に関しては政治、貿易、犯罪といったものが並んでおり、それらの分野に関する僕の知識は限定的だったので選んだらキツイだろうなと思っていました。

しかし、トピック5では「仕事において経験と学歴はどちらが重要か」とかなり考えやすい内容のトピックでしたので、僕自身がいるIT業界においてはエンジニア職は学歴は関係がなく、経験をもとにキャリアアップできるという内容でスピーチを組み立てることにしました。

このように自身が知っている分野と関連があるトピックがないかどうかは探し、スピーチを組み立てるようにしましょう。

②結論を述べ、その理由は2つに絞る!

そして2つ目となりますが、結論を述べ、その理由は2つに絞ることです。

英検1級の二次試験でトピックを選び、スピーチを組み立てる際にまずは自身の考えの方向性を決める必要があります。

例えば、

「Should students be asked to evaluate their teachers?」

というトピックを選んだ場合、YesかNoかでハッキリと自身の主張の方向性を決めることです。

主張の方向性を決めることでスピーチに一貫性が出ますし、その後に主張をサポートするためのBodyも考えやすくなります。

また、Bodyにおいて主張をサポートする理由を示す際、2つに絞って考えることをおすすめします。

理由としては2つであれば少な過ぎず・多過ぎずで丁度良く、スピーチを組み立てる上で時間的にも精神的にも余裕を持ちながら準備することが出来るからです。

少ない負担でかつ面接官から高い評価を得られる戦略で戦う、と言うのは二次試験において必須だと思います。

③沈黙は絶対NG!わからなくてもとにかく何か話そう!

そして3つ目となりますが、わからなくてもとにかく何かを話すことで沈黙を防ぐことです。

これは意外かもしれませんが、英検1級の二次試験で一番減点の対象となると言われるのが、スピーチの内容うんぬんは問わず、沈黙が続いてしまうことだと言われています。

英検1級という資格の面接において受験者と面接官という立場ですから堅くなってしまうのはわかりますが、やはり結局は人と人とのコミュニケーションですし、会話の途中で沈黙してしまい、何も話さなくなってしまうのは印象としてもよくないですよね。

特に、面接の最中に緊張のあまり言葉が詰まってしまったり、わからないトピックばかりで頭が真っ白になってしまうこともあるかと思いますが、そこはひと踏ん張りして

沈黙になることだけは死んでも防ぐ!

という意識を強く持つことで、最低限の会話は繋ぐことはできるはずです。

スピーチがボロボロでも、言っていることが的外れだったとしても、沈黙になることに比べれば100倍マシですので、ダンマリになることだけは絶対に防ぐようにしましょう。

英検1級の面接/まとめ

本記事では英検1級の二次試験において僕の実体験をもとに効果的な対策方法について見てきました。

あらためて二次試験対策として効果的な学習方法についてまとめておきます。

おすすめの対策方法3つ

  • 過去問でスピーチの練習を行う
  • 関連書籍で大量にインプットする
  • オンライン英会話を利用する

やはり英検1級の二次試験はしっかりと対策を行わないと合格するのはなかなか難しいです。

特に留学なしで独学で勉強してきた方であれば、スピーキングの練習時間が圧倒的に不足していると思いますので、オンライン英会話などを活用することで日常的に英語で話す練習を積むことは重要です。

英検1級は国内最高峰の英語の資格試験の1つで合格は非常に難しいですが、ぜひ今回ご紹介した対策方法を参考に、合格を手にしていただければ幸いです。

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