英語学習

英検1級のライティングってどう?英作文対策・英語

ジェシカ
英検1級のライティングってどうやって勉強したら良いの?効果的な対策方法を教えて!
ライティングは苦手な人が多い上に効果的な勉強方法はあまり知られていないからね。早速どんな対策方法があるのか見てみよう!
KAZ

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

英検1級の中でも苦手な人が多いことで知られるライティング。

一体どのようにして対策をしたら良いのか悩んでいる方も多いのではないかと思います。

この記事では、留学なし独学で英検1級に合格した僕の経験をもとにライティングの効果的な対策方法についてまとめています。

まず先に結論となりますが、英検1級のライティングには以下の勉強方法がおすすめです。

おすすめの勉強方法

  • 実際の過去問で練習する
  • 関連書籍でインプットする
  • 外国人講師の添削を受ける

上記の詳細については記事の方で触れていきますね。

この記事を読むことで英検1級のライティングの具体的な対策方法についてわかるはずですよ。

それでは早速始めていきましょう。

英検1級ライティング/試験概要

まずは英検1級のライティングの試験概要について見ていきましょう。

①概要

まずは英検1級ライティングの概要についてです。

ライティングは英検1級の一次試験における大問4として出題されます。

問題数としては1問のみとなりますが、毎回与えられるTOPIC(テーマ)が決まっており、自身で選ぶことが出来ません。

頻出のTOPICの傾向としては社会性が高く、政治・経済・環境・テクノロジーなど多岐に渡りますが、日本に関連した時事的な問題が多く出題される傾向にあります。

出題されるTOPICをもとに自身の意見、そしてそれをサポートする理由を200~250語程度にまとめる必要があり、一次試験が100分で序盤の単語と長文問題を含めて考える必要があるため、ライティングに割ける時間としては20~30分ほどになります。

また、英検1級の一次試験は単語、長文、ライティング、そしてリスニングと4つのパートに分かれていますが、配点方式としてCSEスコアを導入しているため、すべての分野において満遍なく高いスコアを取る必要があります

CSEスコアの形式を導入する一昔前であればライティングを捨てて単語と長文でハイスコアをマークするなど他の分野でカバーすることで合格出来たりしたのですが、現在の英検のスコア形式ではそれが出来ないようになっています。

つまり、ライティングをしっかりと対策しないと英検1級には合格できないということです。

②問題例と解答例

ここからは英検1級のライティングの実際の問題例と解答例について見ていきましょう。

●Write an essay on the given TOPIC.
●Give THREE reasons to support your answer.
●Structure: introduction, main body, and conclusion.
●Suggested length: 200-240 words
●Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC
Should investment in technology be a bigger priority for governments?

(引用:英検公式

解答例:
Governments should prioritize investment in technology, as the benefits of doing so can curb the emerging problems associated with climate change, the
worsening health epidemic, and global labor shortages.
As the fallout from global warming continues to threaten the survival of humankind, technology is proving to be an invaluable tool. The encouraging progress
being made in areas such as alternative energy exemplifies the role that technology can play in combating this problem. While such technologies offer undeniable benefits, their development requires steady financial backing, which governments have a moral responsibility to provide.
The rise of modern health issues is another problem that can benefit from government-level investment. Although rates of obesity and coronary diseases continue to escalate, breakthroughs in surgical procedures and innovations in preventative medicine provide hope. Yet without monetary support from governments, securing budgets for the rigorous research and testing required for mass production and adoption of these technologies will be a struggle.
Additionally, labor shortages are necessitating research into technologies such as artificial intelligence and automation. Rising labor demands in the construction industry, for example, can be answered with on-site robots that not only automate menial tasks but also improve workflow efficiency. The broad implementation of such technologies, however, requires state-level subsidies and grants to offset high up-front costs.
Considering the potential of technology to mitigate the effects of modern-day environmental, medical, and labor problems, boosting investment in technologies related to such issues is imperative for governments.

(引用:英検公式

③配点形式

ここからは英検1級ライティングにおける配点形式について見ていきます。

ライティングでは内容、構成、語彙、文法の4つの項目をもとに配点しており、それぞれ8点で計32点となっています。

分野得点・配点評価のポイント
内容0~8点課題で求められている内容が含まれているか
構成0~8点英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
語彙0~8点課題に相応しい語彙を正しく使えているか
文法0~8点文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

英検ではCSEスコアと呼ばれる配点システムが導入されており、各回の全答案採点後に統計的な手法を用いることでスコア算出を行っているため、受験者側で自身の正答数をもとにスコアの算出が出来ないようになっています。

しかし、おおよそ取らなければいけないスコアとしてはCSEスコアとして700点前後、つまりライティングで26点前後を取らないと合格は難しいと言えるでしょう。

英検1級ライティング/書き方のコツ・ノウハウ

ここからは英検1級ライティングの書き方のコツ・ノウハウについて見ていきましょう。

①書き方の形式を知る

まず1つ目となりますが、書き方の形式を知るということです。

実は英検1級ライティングには書き方の形式が決まっており、そのテンプレートに表現を乗せて書くだけでおおよそ高い得点を取れるようになっています。

前述ご紹介した実際の問題例にもあった通り、英検1級ライティングにおいてはまず序論となるIntroduction、本文となるMain Body、そして結論となるConclusionの3つの構成で書く必要があります。

構成内容
Introduction序論
Main Body理由①
理由②
理由③
Conclusion結論

ポイントとなるのはMain BodyにはIntroductionの根拠となる理由を3つあげる必要があること、そしてConclusionで再度Introductionの主張を裏付ける必要があることです。

こういうと難しく聞こえるかもしれませんが、まずは自身の主張をIntroductionでハッキリさせ、その理由をMain Bodyで3つあげる。その上でConclusionでIntroductionと同様の主張を裏付ける、といった内容になるので非常にシンプルです。

上記の構成でしっかりと英文が書かれていれば文字数としても200文字は必然的に超えてきますし、高得点が取れる条件が揃いやすくなります。

②自身が表現しやすい英文で書く

そして2つ目となりますが、自身が表現しやすい英文で書くことです。

英検1級ライティングで意外にありがちなこととして、これまであまり使ったことがない単語やフレーズで英作文してしまうことでミスが起きてしまうことです。

僕自身、英検1級初受験の際はライティングの練習は一切やらずに挑みましたが、自分自身でどれだけのことを英語で表現できるのかを理解していなかったため、やたらと難しい単語や表現で使おうとして書き直しが大量に発生したことで足を引っ張られてしまい、不合格になったことがあります。

もちろん、難しい単語や表現であっても適切に使いこなせるのであればベストなのですが、実際は単に知っているだけでどのようにして使うのか全くわからないケースもあるかと思います。

自身で英作文で試験に臨む以上、やはり単語の使い方や語法として自信を持てるもののみでライティングするようにし、そうでないものはあえて使わないようにすることでミスを減らすことも重要と言えます。

③簡素な内容を心掛ける

そして3つ目となりますが、簡素な内容を心掛けることです。

これは前述の書き方の形式を知ることや、自身が表現しやすい英文で書くことにも共通して言えることですが、自身の主張を無理に展開しようとして内容が複雑になり過ぎないようにすることが重要です。

自身の主張をサポートするMain Bodyで述べる理由3つはそれぞれ20~30文字程度の英文で十分であり、無理に主張を広げ過ぎてしまうと収集が付かない状況になる可能性があります。

Introductionで自身の主張をハッキリさせたら、あとはMain Bodyで理由を簡素な英文で淡々と記載し、Conclusionで締める。余計なことは書かない。

実際にこれだけでも僕自身、29点を取ることが出来ました。

英検1級ライティングは自身の主張を英語でどれだけ表現できるか、を問う問題であると同時にいかにミスを最小限に抑えるかを問う問題でもあると思います。

不要な情報を書いて失点につながるようであれば、最初から書かないようにすることも必要です。

英検1級ライティング/高得点を取るためのおすすめの学習法

ここからは英検1級ライティングにおいて高得点をとるためのおすすめの学習方法について見ていきます。

いずれも僕自身が実際に行ってきた学習方法になりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

①実際の過去問で書く練習をする

まず1つ目となりますが、実際の過去問で書く練習をすることです。

英検1級は実際に出題された過去問が出版されているため、自分自身でまず英作文してみるというのは非常に良いトレーニングになります。

僕の場合、旺文社から出版されている過去問「英検1級 過去6回全問題集」で過去3年分ほどを購入し、実際に過去に出題されたTOPICをもとに1日1題ずつライティングするようにしていました。

慣れないうちは英文の構成や文法、単語の使い方がボロボロでしたが、自分が書いた英文と解答例を比較しながら盗める表現をストックしながら溜めていき、自分でも使える表現の数を増やしていきました。

1日、2日の勉強ではほとんど効果を感じることが出来ないやり方ですが、コツコツ1ヶ月も継続すると明らかに英文の質が劇的に向上していることに気付くはずです。

過去問をもとに実際に書いてみる⇒解答を見て自身の英文と比較する⇒使えそうな表現は盗む、このようなサイクルを積み重ねることで、非常に効果的な英作文の対策を行うことが出来ますのでおすすめです。

>>英検1級 過去6回全問題集

②関連書籍でインプットする

そして2つ目となりますが、関連書籍でインプットすることです。

英検1級ライティングに関する関連書籍は数多く出版されており、表現のインプットをする目的であればいくらでも情報は手に入るはずです。

僕の場合、「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」と「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」を購入し、英作文で使えるフレーズや表現を大量にインプットするようにしてました。

「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」では分野別TOPICと解答例が多数掲載されており、また音声もダウンロードすることが出来るので、ライティングのみならず二次試験対策を視野に入れて勉強したい方にはかなりおすすめできます。

また、「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」は英検1級の英作文対策として定番の対策本として知られており、ライティングを含めて英語で発信を行う上での論理展開の仕方や考え方を中心に学べる良書となっています。

実際に過去問を解きながらも、新しい知識として身に付けることで自身が書く英文にも自身が持てるようになりますので、ぜひ関連書籍でインプットするようにしましょう。

>>最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

>>英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

③外国人講師の添削を受ける

そして3つ目となりますが、外国人講師の添削を受けることです。

英検1級ライティングは過去問や関連書籍を活用することで独学でも対策をすることが出来ますが、第三者目線で自身の英文を見てくれる人がいないため、完璧な対策とは言えません。

やはり英検1級のライティング試験を熟知した外国人講師から直接添削を受けることが望ましく、適切なフィードバックを受けることで独学では気付きにくい多くの学びを得ることが出来ます。

しかし、なかなか外国人講師から直接添削を受けるのはコスト面を考えると高くなりがちですので、オンラインで利用できるサービスがおすすめです。

例えば、オンライン英会話のベストティーチャーはスピーキングレッスンとともにライティングレッスンを受けることが可能であり、しかもレッスン回数は無制限という他社サービスにはない特徴を備えています。

また、同サービスには英検に特化したコースが用意されており、実際の英検1級のライティングの過去問に沿った演習問題を解き、講師からフィードバックを貰うことが可能です。

なお、ベストティーチャーは無料体験レッスンとしてライティングレッスン3回とスピーキングレッスン1回を受けることが出来るため、実際に課金する前にまずはどのようなサービスなのかお試して使ってみるのが良いでしょう。

>>ベストティーチャーの詳細はこちら

英検1級ライティング/まとめ

本記事では英検1級ライティングにおける対策方法や勉強方法についてまとめてきました。

あらためて、英検1級ライティングの勉強方法としては以下がおすすめです。

おすすめの勉強方法

  • 実際の過去問で練習する
  • 関連書籍でインプットする
  • 外国人講師の添削を受ける

やはり英検1級ライティングは実際の過去問や書籍でインプットを重ねることはもちろんですが、問題の形式をしっかりと知ること、そして実際に書いた内容を第三者に評価してもらうのが一番の対策となるのは間違いありません。

特にライティングは英検1級の単語や長文などの他のパートとは異なり、一次試験唯一の英語の運用力を問う問題となっている上、ここでしっかりと点を取らないと合格は難しいです。

英検1級合格は簡単ではありませんが、あらゆる対策を講じることで合格が見えてくるものですので、ぜひ有効な対策を行って合格を勝ち取りましょう。

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