英語学習

英検1級の単語を解説|おすすめのレベルとは?

ジェシカ
英検1級の単語ってどうやって勉強したら良いの?単語が多すぎて覚えられないんだけど。。。

※この記事は上記の疑問を持つ方向けに書いています

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

英検1級の勉強をしているとどうしても避けては通れないのが単語暗記。

しかし、出題される単語の数が多過ぎて一体何から手を付けたら良いかわからない!このように悩まれている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、英検1級の語彙パートにおいて満点を取得したことがある僕の経験をもとに、単語の効率的な覚え方について解説していきます。

まず先に結論となりますが、英検1級の単語は以下のやり方で覚えると非常に効果的ですのでおすすめです。

英検1級の単語の効果的な覚え方

  • 単語は流し読みで覚える
  • 知っている単語にはチェックを入れる
  • 何度も繰り返す

上記の理由については記事の方で触れていきますね。

この記事を読むことで英検1級の単語がスラスラ覚えられるようになるはずですよ。

それでは始めていきましょう。

英検1級の単語/そもそも英検とは

まずは英検とはどのような試験なのか簡単に概要に触れておきましょう。

英検(正式名称:実用英語技能検定)とは1963年に設立された国内における英語の検定試験としては最も古くから実施されている資格試験です。

もともと5級から1級までの5つの階級で認定を行っていたものの、途中から準級として準2級と準1級が追加されたり、またテストの採点型式や試験の内容自体が変わったりと時代の流れとともに変化してきている資格試験です。

各階級における難易度としては初心者から上級者と幅広く、実用的に英語力を駆使できるかどうかを試す試験としては確かな実績を持っていると言えます。

本記事では、そんな英検の中でも特に鬼門と言われている1級の単語のパートに的を絞って解説しています。

英検1級の単語/問われる単語のレベル

ここからは英検1級において問われる単語のレベルについて見ていきましょう。

英検1級では語彙パート全25問のうち、20問が単語に関する問題が出題されます。

以下の単語は実際に英検1級に出題されたことがある単語となりますが、知っている単語はありますか?

clasp

stint

disposition

enactment

jovial

pompous

prelude

commune

inoculating

defunct

elucidation

pillage

exalt

measly

congenial

relegate

stow

bask

tenet

いかがでしたでしょうか?

英検1級初挑戦の方であれば、どれもこれも見てことがない単語ばかりだったかもしれません。

参考までに回答を載せておきます。

clasp=しっかり握る、握り締める、抱き締める

stint=期間、任務、割り当てられた仕事

disposition=気質、素質、傾向

enactment=(法律の)制定

jovial=陽気な、気持ちの良い

pompous=偉そうな、横柄な、思い上がった

prelude=前触れ、(音楽の)前奏曲

commune=(気持ちを)交わす、親しく語り合う

inoculate=(~を)接種する、予防接種をする

defunct=機能していない、現存しない、使われていない

elucidation=解明、説明

pillage=(戦争で場所を)略奪する

exalt=(~を)高める、昇進させる

measly=たったの、ちっぽけな、わずかばかりの

congenial=(雰囲気など)心地良い、気持ちが良い、しっくり来る

relegate=(人を離れた場所に)追いやる、追放する、左遷する

stow=(~を)収容できる、入れる余地がある、きっちり詰める

bask=浴びる、日光に当たる、日光浴をする

tenet=(宗教や政治の基本的な)教義、信条

英検1級では上記のような普段中々見かけることがない単語が数多く出題されます。

ボキャブラリー強化に特化した勉強を行うことは必須と言えますね。

英検1級の単語/問われる熟語のレベル

今度は英検1級に出題される熟語について見ていきましょう。

英検1級の語彙パートでは全25問のうち、5問が熟語に関する問題が出題されます。

問題数自体は少ないですが、仮に5問すべてを落してしまうとかなり大きな失点となりますので、問題数が少ないからこそ押さえておきたい重要なパートと言えますね。

以下の熟語は実際に英検1級に出題されたことがある熟語となりますが、知っているものはありますか?

wind up

shell out

spill over

sound out

rein in

lock away

tilt at

swing around

dig into

brace for

shy away

settle on

hang back

いかがでしたでしょうか?

英検1級の熟語はかなり難易度が高く、語彙パートで23~24点(25点満点)取れる人でも熟語で失点してしまっている場合が多いくらいです。

参考までに回答を載せておきます。

wind up=すっかり巻く、巻き上げる

shell out=〔大金を〕支払う

spill over=あふれ出る、こぼれる

sound out=(本心・考え・腹を)探る

rein in=~を抑制する

lock away=しまい込む

tilt at=~をやりで突く

swing around=振り回す、振りかえる

dig into=掘り下げる、~に埋め込む

brace for=~に備える、~に構える

shy away=(~を避けて)身をかわす

settle on=(物が落下して)~の上で止まる、~に着く

hang back=後ろの方にいる、前へ出るのをしぶる

英検1級に出題される熟語は単語同様に幅が広く、英語上級者でも中々回答できないものが多いのが特徴です。

しかし、毎回出題される定番の熟語がありますので、そういった熟語を重点的に押さえていくことが特典していく上でも重要となります。

英検1級の単語が使えないって本当か

ここからは英検1級の単語が使えないのは本当かどうかについて見ていきましょう。

よく言われる話として、英検1級の単語は実用性がないために覚える必要がない、というものがあります。

しかし、僕自身の経験をもとに言わせてもらうと以下3つの理由により、英検1級の単語は覚えるべきと考えています。

英検1級の単語を覚えるべき理由

①英検1級の単語は実はよく使われている

②実用性の高い単語も多く含まれている

③使わなくても知識として知っておくことが重要

それぞれ解説していきます。

①英検1級の単語は実はよく使われている

まず1つ目の理由となりますが、英検1級の単語は実はよく使われていることです。

英検1級の単語は専門的で学術的な内容も多く含んでいるので実用性がないと思いがちですが、実はあらゆる場面において実際に使われているものがばかりです。

洋書や英字新聞、アメリカンドラマや洋画、そしてニュースやPodcastなど、実に様々な形で放送されているメディアコンテンツには英検1級で出題される単語が、それこそ腐るほど出てきます。

むしろ、英検1級の単語を知らないと全く理解できない内容のものも多く、例えば洋書や英字新聞であれば語彙パートで最低20点は得点できるくらいの単語の知識がないと全く歯が立たないものが多いのです。

英検1級に出題される単語とは、日常生活の中で英語をベースにした新聞やテレビを見ないのであれば無縁であるだけであって、英語のメディアに少しでも目線を落せばいくらでも使われている単語なのです。

②実用性の高い単語も多く含まれている

そして2つ目の理由となりますが、英検1級の単語は実用性の高い単語も多く含まれていることです。

英検1級の単語が新聞や洋書やテレビなど、様々なメディア媒体でも多く使われていることは前述の通りですが、実は普通の英会話でも実用性の高い単語も多いです。

例えば、attire(服装)という単語は英検1級の常連語彙としても知られおり、同じ服装を意味するclothesとは違って結婚式やビジネスなど、よりフォーマルな場面での服装のことを指しますが、実は日常英会話レベルでもよく使われている単語だったりします。

また、lock away(しまい込む)も過去問に実際に登場した熟語ですが、ネイティブが普段の生活で当たり前のように使いこなしている表現です。

以上のように、英検1級で出題される単語や熟語は少し目線を変えるだけでいくらでも目にする機会があるものばかりであることがわかるかと思います。

実際に使われている語彙なのであれば、覚えない理由はないですよね。

③使わなくても知識として知っておくことが重要

そして3つ目となりますが、英検1級の単語は使わなくても知識として知っておくことが重要であることです。

英検1級の単語は2級や準1級で問われる内容と比べるとより専門的な語彙集団となるため、どうしても日常生活において使用する頻度は下がるものが多くなります。

しかし、実際にこのような単語や熟語を自分自身で使うことはなくても、知識として知っておくことで得られる情報の幅に大きな差が開くことになります。

例えば、僕は英字新聞のThe New York Times、TIME、Newsweekを毎朝それぞれ目を通すのが習慣となっており、普段から世の動きをキャッチアップするのに役立てていますが、そこには英検1級レベルの単語はいくらでも出てきます。

仮にこれらの単語の意味がわからなかった場合、英文を読んでも理解できる範囲が狭まってしまいますし、最悪何が書いてあるかどうかもわからない可能性が出てきますね。

また、ネイティブとの実際に会話をした時に熟語を始めとした口語的な表現を使われて意味を理解出来ないと、やはりコミュニケーションにも支障が出てしまうことになります。

以上のように、実際に自分自身が使うことはなくても知識として知っておくことで理解できる範囲が広がりますし、また実際のコミュニケーションの場でも多いに役に立つのです。

英検1級の単語/効果的な勉強方法

ここからは英検1級の単語の効果的に勉強方法について解説していきます。

英検1級で問われる単語の範囲は非常に広く、一見すると覚えるのが大変そうですが、以下の勉強方法を実践することで簡単に覚えることが出来るようになりますよ。

英検1級の単語を覚えるポイント

①単語は流し読みで覚える

②知っている単語にはチェックを入れる

③何度も繰り返す

それぞれ詳しく解説していきます。

①単語は流し読みで覚える

まず1つ目となりますが、英検1級の単語は基本的に流し読みで覚えることです。

流し読みとはどういうことかというと単語帳を覚える際、とにかくページ数を進めることを意識して個々の単語を覚えることには執着しない、という意味です。

例えば単語帳を覚える際、1ページ1ページすべての単語を覚えてから次のページに進む、といったやり方で単語暗記に励んでいる方がいますが、かなり効率が悪いです。

人は何か新しいものを覚えても必ず忘れる動物ですので、たとえ一生懸命覚えたとしても次の日になれば綺麗さっぱり忘れてしまうため、覚えても忘れるということを前提に単語暗記を行っていく必要があるのです。

人の記憶は、その覚える対象に出会った回数に応じて記憶が徐々に色濃く鮮明になっていくという特徴があるため、単語帳自体を何周もすることでとにかく単語自体に何度も出会うことを意識していく必要があります。

②知っている単語にはチェックを入れる

そして2つ目となりますが、英検1級の単語を覚える際に知っているものにはチェックを入れるということです。

英検1級は相当な数の単語を覚えなくてはいけませんが、恐らく英検1級を受験しようと思われている方の多くは単語帳をザっと眺めた時にすべての単語が全くわからないということはないはずです。

中には当然全く意味がわからないものはあるものの、実は知っているものもかなり含まれている、恐らくこのような状況なのではないでしょうか?

そこで重要となるのが、知っている単語に関してはチェックを入れて学習の対象範囲から外してしまうことです。

例えば、収録語彙数が2,500語ある単語帳を覚える時、1周目で知っている単語にチェックを入れていくと実は1,000語は知っている単語だった、という場合は実際に学習しなくてはならない単語数は1,500語しかないことになります。

このように覚えなくてはいけない単語の数を減らすことで、より効率的に単語暗記を進めることが出来るようになります。

③何度も繰り返す

そして3つ目となりますが、英検1級の単語を覚える作業は何度も繰り返すことです。

人は何か新しいことを覚えても確実に忘れる動物です。英検1級の単語暗記では覚えても覚えても、忘れてしまう、このようなことは日常茶飯事的に起こります。

そこで重要となるのが、何度も繰り返し覚え続けることです。

単語帳を覚える際はとにかくページ数を進めることを意識し、まずは1周する。そして1周が終わったら今度は5週、5週したら今度は10週することを目標にする、といった具合にどんどん単語帳自体を繰り返し回していくわけです。

何周もしていると知っている単語も自然と増えていき、そして最終的に完全に覚えたものに関してはチェックを入れます。何周もすることでチェックが入っている単語自体も増えていくことになります。

以上のように、単語帳を何周もし続けることで「単語の試験」と言われる英検1級の語彙パートですらも安定的に20~25点は取れるだけの単語力を身に付けることが出来るようになります。

英検1級の単語/おすすめの単語帳

ここからは英検1級対策としておすすめの単語帳5冊をご紹介したいと思います。

いずれも僕自身が語彙パートで25点満点を取得する際に実際に対策本として利用していたものになります。

それぞれ解説していきます。

①英検1級 パス単

まず1つ目の単語帳となりますが、パス単です。

パス単は英検対策本としてはまさに王道中の王道であり、英検対策用の単語帳と言えば、まずこれを購入するのはいわばセオリーと言えます。

収録語彙は単語と熟語を合わせて2,400語、見出し語とその和訳、そしてその見出し語が使われた例文が冊子別に分かれているのが特徴であり、効率的に単語を覚えるためのレイアウトも工夫されています。

ただし1つ難点としては、見出し語がアルファベット順に並んでいるために人によっては覚えにくいと感じるかもしれないことです。

収録語彙数が多く、そのすべてがアルファベット順に並んでいることで綴りが似た単語が覚えにくい点はありますが、これは言い換えると類似した単語をそれぞれ比較しやすいということでもあるので、そのような細かな違いについても勉強したい方であればおすすめの1冊です。

②英検1級 文で覚える単熟語

そして2冊目となりますが、文で覚える単熟語です。

文で覚える単熟語は、パス単と同じく旺文社より出版されている英検書としては定番の対策本です。

パス単との大きな違いとしては、文で覚える単熟語はその名の通り、長文の英文を通して語彙強化が図れる内容となっている点です。

歴史、文化、社会、経済、科学、環境など、実に様々なトピックをベースに数多くの長文が用意されており、かつCDが付いていることでリスニング対策としても活用できる万能な教材と言えます。

各トピック毎に用意された英文はいずれも興味深く、1つの読み物としても十分に楽しめるため、パス単での単調な単語暗記に挫折してしまった方であれば、まずはこちらの単語帳から始めてみると良いかもしれません。

③英検1級 過去6回全問題集

そして3冊目となりますが、過去6回全問題集です。

過去6回全問題集は前述のパス単、文で覚える単熟語と同様、旺文社より出版されている定番の英検対策書です。

この教材は語彙パートのみならず英検1級全体について扱っている内容となりますが、実際に過去に出題された問題を確認できるのが最も大きなメリットとなります。

過去6回全問題集には過去に実際に出題された語彙問題を知ることが可能であり、過去問から知らない単語を重点的にピックアップして覚えるだけでも、かなり効果的な対策となるからです。

僕の6回全問題集を過去に遡って3冊購入し、そのすべての単語を覚えて試験に挑んで25点満点取得することが出来ましたので、間違いなく語彙パートの対策本としても役に立つこと間違いなしと言えます。

④究極の英単語 Vol.4

そして4冊目となりますが、究極の英単語 Vol.4です。

究極の英単語 Vol.4は、国内における英語学習教材の出版社として最大手となるアルクより出版されている単語帳シリーズです。

日本人英語学習者にとっても最も有用な英単語を12段階のレベルに分けて体系的に単語帳としてまとめたものであり、究極の英単語 Vol.4はそのうちの最も難易度が高い4冊目のシリーズとなります。

収録語彙は3,000語とパス単を上回り、単語と例文がバランス良く配分されているため、非常に使い勝手に良いのが特徴です。

パス単と比べると収録語彙としては被る部分も多いですが、パス単を覚えた後にこの単語帳に取り組むことで単語への見え方がまるで変わるはずですので、かなりおすすめ出来る1冊です。

⑤Basic Word List

そして5冊目となりますが、Basic Word Listです。

Basic Word Listはアメリカの大学入学時に受験しなくてはならないSATやACTといった資格試験対策の単語帳として知られていますが、実は英検1級の単語対策としてもかなり使える1冊です。

収録語彙は2,000語、パス単と比較しても被る単語が多く、単語の定義がすべて英語で記載されていることでパス単とは全く違う視点で単語を復習するのに役に立ちます。

特にパス単は単語の定義が日本語訳で記載されていることで、類義語との違いがわかりにくいデメリットがありますが、Basic Word Listであれば英語での解説と例文が付いているのでニュアンスをつかみながら勉強を進めることが可能です。

何分、Basic Word Listは表記がすべて英語となっているため、初心者にとってはかなり難易度の高い単語帳と言えますが、パス単や究極の英単語 Vol.4などの単語帳で基礎固めを終え、最後の仕上げとして取り組むとかなり力が付くはずですよ。

英検1級の単語/まとめ

今回は英検1級の単語の効果的な覚え方について解説してきました。

あらためて今回の内容をまとめておきましょう。

英検1級の単語の効果的な覚え方

  • 単語は流し読みで覚える
  • 知っている単語にはチェックを入れる
  • 何度も繰り返す

そして英検1級対策としておすすめの単語帳は以下の通りです。

やはり英検1級の単語は、これまでに経験したことがないほど単語を覚えるということにコミットすることを求められる分野です。

求められる語彙レベルの範囲も広く、戦略的に学習を進めていくことが重要と言えるでしょう。

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