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英検1級のリーディングってどう?英語・読解|解説してみた

ジェシカ
英検1級のリーディングが難しくて点数が取れないの。何か良い勉強法や教材はない?

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

英検1級の中でも多くの受験者が苦戦すると言われているリーディングのパートですが、僕自身も散々苦しめられた1人です。

しかし、実は英検1級のリーディングはポイントを押さえて対策を行うことで、驚くほど簡単に解けるようになります。

逆に言えば、自分のやり方に固持して勉強法を変えないといつまで経っても点数が取れないパートでもあります;^^

この記事では、これまで独学で英検1級に合格した僕の経験をもとにリーディングの解き方や効果的な勉強法について解説しています。

まず先に結論となりますが、英検1級のリーディングには以下3つの対策が効果的です。

リーディングの効果的な対策

  • 本番の問題形式に十分に理解する
  • 普段から英文を読む習慣を付ける
  • 圧倒的な語彙力強化を図る

上記の理由については記事の方で詳しく解説していきますね。

この記事を読むことで、英検1級のリーディング対策としてどのように取り組んだら良いのか明確になるはずです。

それでは早速始めていきましょう。

英検1級リーディング/そもそも英検1級とは?

英検1級リーディング/そもそも英検1級とは?

まずは英検1級がそもそもどのような試験なのか簡単にまとめておきます。

英検1級(正式名称は実用英語技能検定1級)とは日本英語検定協会が年3回実施する英語技能を問う資格試験です。5級~1級(2級と1級は準級あり)の7段階のレベル設定がなされており、1級は最も難易度の高い級となります。

国内で受験できる数ある英語の資格試験の中でも最高峰の試験の一つとして知られ、英検1級の合格者は9~10%前後となっていることから非常に難易度の高い資格試験と言えるでしょう。

英検1級に初めての受験で一発合格することは中々難しく、一般的には3~5回ほどの受験を通して合格する受験者が多いと言われています。

また英検1級は巷では「単語の試験」と言われることもあり、難易度の高い単語が数多く出題されるため、単語暗記に挫折して受験を諦めてしまう人も多いようです。

英検1級は将来的に翻訳や通訳などの英語を使った専門職に就きたい場合、登竜門として避けては通れない試験でもあるため、是が非でも合格したいところですね。

英検1級リーディング/試験概要・流れ・内容

英検1級リーディング/試験概要・流れ・内容

まずは英検1級の試験概要の流れ、実際の内容について見ていきましょう。

英検1級では語彙、リーディング、リスニング、英作文の4つが出題される一次試験、特定のテーマについてディスカッションを行う二次試験に分かれています。

本記事のテーマであるリーディングは一次試験に出題され、空欄補充問題が2題、内容一致問題が3題の計5つに分かれており、一次試験合格を目指す上では点数を落とすことが出来ない重要なパートとなっています。

英検1級のリーディングでは社会生活、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など実に様々なテーマを題材にした問題が出題されるため、普段からこれらのトピックについて書かれた英文を大量に読み、慣れ親しんでおくことが重要です。

また、リーディング特有の問題の解き方も存在するため、過去問を通してそれらのテクニックを身に付けつつ、効率的にハイスコアを目指していくのが合格への近道と言えるでしょう。

なお、実際の英検1級で出題される問題の内容や解き方のテクニックについても本記事で解説していますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

英検1級リーディング/合格点・合格率の目安

英検1級リーディング/合格点・合格率の目安

ここからは英検1級の合格点とその実際の合格率について見ていきましょう。

英検1級はCSEスコアをベースとした配点方式を採用しており、1次試験がリーディング、リスニング、ライティングのそれぞれが850点満点、合計では2550点満点、合格点としては2028点となります。

二次試験は面接試験が850点満点となっており、そのうち602点が合格点、一次試験と合わせて合計3400点満点となります。英検1級に合格するためには満点に対し、およそ70%前後の点数を取る必要があるため、やはり簡単な試験ではないと言えるでしょう。

また、実際の合格率に関しては例年バラつきはあるものの過去のデータを振り返ってみると7~10%前後で推移しています。

英検1級は受検者10人中1人合格できるかどうか、という非常に難しい試験となっていますので、そう簡単に合格できるようなものではないことがわかるでしょう。

特に一次試験においてはリーディングが850点満点となっていますので、スコアを稼ぐには重要な配点ポイントとなっていることがわかります。

英検1級リーディング/時間配分

英検1級リーディング/時間配分

ここからは英検1級の時間配分について見ていきましょう。

英検1級では一次試験は100分で構成されており、語彙問題、長文読解、英作文の3つのパートを時間内に解く必要があります。

十分な時間が用意されているようで実際は制限時間内に全問を解くことが出来ず、一次試験で落ちる人の多くは塗り絵状態で試験を終了しているケースも少なくないのではないかと思います。

一次試験ではどの順番で解くのかなど、巷では様々なノウハウが紹介されていますが結局は個人の好みによるため、ハイスコアを狙う上では過去問を通しての問題形式の把握、基本の英語力を向上されることが重要です。

特に一次試験の鬼門とも言われるリーディングでは最も多くの時間が取られるパートであるため、語彙問題に10分、英作文に30分の時間配分で割り振り、残り60分をリーディング攻略とするのが一つの目安になります。

僕の場合も上記の同様の時間配分で本番試験に臨んでおり、実際に時間内に全問を解くことで合格することが出来ました。

また、どうしても解けない問題が出てきた場合は潔く捨て問として次の問題に移る勇気もリーディング攻略においては重要な戦略と言えるでしょう。

英検1級リーディング/レベル・難易度

英検1級リーディング/レベル・難易度

それでは英検1級のリーディングにおいて問われるレベル・難易度はどうなのか見ていきましょう。

英検1級のリーディングでは主にアカデミックなテーマを題材として扱っており、歴史、科学、政治、経済、生物、医療など実に様々なジャンルで出題されます。

言い方を変えればオールジャンルでどのようなテーマの内容が出題されるか予測しにくいため、普段から様々な題材を扱った英文を大量に読む習慣があるかどうかが合格に大きく左右されるとも言えます。

英検1級の1次試験はリーディング、リスニング、ライティングにおいて各7割以上の点数を取る必要があり、1つのパートでも7割を下回ると合格することが難しくなります。

以前の問題形式であれば仮にリーディングで点を落としても他のパートでカバーすれば合格を狙えたのですが、2016年に試験形式の大幅な見直しが行われたことで、同様の対策を行うのが難しくなりました。

リーディングが苦手な方でも英検1級合格を目指すのであれば、問題にしっかりと向き合って対策を行い、率先的に点数をもぎ取る姿勢が必要となります。

英検1級リーディング/問題構成を知る

英検1級リーディング/問題構成を知る

ここからは英検1級のリーディングの問題構成について見ていきましょう。

英検1級の長文読解は主に以下3つの問題形式で構成されています。

リーディング問題の構成

①長文の語句空所補充問題が2題

②長文の内容一致選択問題が2題

③長文の内容一致選択問題が1題(かなり長め)

それぞれ見ていきます。

①長文の語句空所補充(2題)の問題構成

まず1つ目となりますが、長文の語句空所補充の問題です。

この形式の長文問題は英検1級において毎回2題出題され、それぞれ3問の計6問で構成されています。

長文の中に段落毎にそれぞれ括弧が用意されており、それに当てはまる英文を選択式で選ぶというものです。

(引用:英検公式サイト

語句空所補充問題は英検1級の長文の中では仮に間違えたとしても他のパートでカバーできると言えますが、ここでしっかり得点できるかどうかで一次試験に合格できるかどうかに大きく関わってくると言えます。

また、英検1級のリーディングの中でも後述の内容一致選択問題よりも難化しやすく、英文自体が読みにくい性質があるのでここで余計な時間を取られていると他のパートにも大きな影響を及ぼすことになるので注意が必要です。

②長文の内容一致選択(2問)の問題構成

そして2つ目となりますが、長文の内容一致問題です。

この形式の長文問題は英検1級において毎回2題出題され、それぞれ3問の計6問で構成されています。

前述の語句空所補充問題とは異なり、長文とその内容について問う選択問題が別途用意されています。

(引用:英検公式サイト

内容一致問題は英検1級の中でも点数を稼ぐには絶好のパートと言えますが、逆にここで落してしまうと大きな痛手となってしまいます。

前述の語句空所補充問題に比べて英文自体は長いですが、幸いなことに使われている語彙や扱うテーマが優しく、比較的読みやすい傾向にあるので是が非でも満点を取りたいパートと言えます。

③長文の内容一致選択(1問)の問題構成

そして最後となりますが、長文の内容一致選択問題です。

この形式の長文問題は英検1級において毎回1題出題され、全4問で構成されています。

他の長文問題とは異なり、英文自体がかなり長く、英文の内容を問う選択問題が別途用意されています。

(引用:英検公式サイト

この長文問題に関しても英検1級の中でも点数を稼ぐ上で絶好のパートと言えますが、前述の長文問題を終えた後のパートでもあることで集中力が途切れがちになります。

英文自体も前述の空欄補充問題に比べて比較的読みやすい内容で書かれているとは言え、かなり長めの英文を読むことを要求してくるため、時間と集中力の消耗戦となりやすいです。

多くの受験者が苦手とするパートでもありますが、合格している人はここでもしっかり点を取っているので、ぜひ攻略したい長文問題と言えるでしょう。

英検1級リーディング/押さえておきたいポイント

英検1級リーディング/押さえておきたいポイント

ここからは英検1級のリーディングに取り組む上でも押さえておきたいポイントを解説しておきます。

英検1級は純粋な英語力を問う資格試験でありながら、やはり試験という形式を取っている以上は攻略法が存在しています。

これを知っているかどうかで合否に大きな影響を与えることになりますので、以下の3つのポイントについては頭に入れておくことが重要です。

長文読解を解く際のポイント

①1つのパラグラフにつき対応する設問を1つ解く

②基本的に消去法で選択肢を選ぶ

③どうしてもわからない場合は諦めも重要

それぞれ見ていきます。

①1つのパラグラフにつき対応する設問を1つ解く

まず1つ目となりますが、1つのパラグラフにつき対応する設問を1つ解くというものです。

実は英検1級の長文問題は、基本的に1つのパラグラフ毎(段落毎)に対応する設問に対しての答えが1つずつ用意されています。

パラグラフ1つに対して設問1つが対応しているため、そもそも最初から最後まで英文すべてを読む必要がなく、パラグラフ毎(設問毎)に少しずつ読み進めながら全問を回答していくのが正攻法となります。

英検1級を初めて受験される方、また今まで過去問を解いたことがない方の場合、この事実に気付かないまま受験すると英文すべてを読んだ後に設問に取り組むというスタイルを取る場合があり、正解の選択肢を選ぶのがかなり難しくなります。

英検1級の長文問題は「1つの設問に対する答えはパラグラフ毎に用意されている」という事実はぜひ覚えておきましょう。

②基本的に消去法で選択肢を選ぶ

そして2つ目となりますが、基本的に消去法で選択肢を選ぶことです。

英検1級の長文問題はすべて4択選択型の設問で構成されています。

英文を読んだ後に設問に目を移し、たとえ読んだ瞬間に即答で答えられるものがあったとしても、一旦はすべての選択肢に目を通すようにしましょう。

何故なら、複数の選択肢において本文の英文内容と矛盾しない選択肢が出題されることがあるからです(一番困るパターン;^^)。

しかし、選べる選択肢が1つだけである以上、たとえ自身が矛盾しないと感じている選択肢であっても、英文内容と突き合わせて比較することで矛盾に気付けることは多いです。

長文本文と選択肢の英文の中で使われてるフレーズや言い回し、語彙などを比較し、

本文には絶対にこんなことは書いていない

という選択肢を消去法で順に消していき、最後に残ったものを正解として選ぶようにしましょう。

③どうしてもわからない場合は諦めも重要

そして3つ目となりますが、どうしてもわからない場合は諦めも重要であることです。

英検1級の1次試験は序盤に語彙問題、本記事で解説しているリーディング、そしてライティングに分かれており、後半にリスニング問題を控えていますが、語彙、リーディング、ライティングに与えられている時間枠は100分(1時間40分)しかありません。

時間としては長いと思うかもしれませんが全問を解こうとするとかなりギリギリで、人によってはすべての問題を解ききれずに捨て問が発生する可能性があるくらいです。

以上の理由から、どう考えてもわからないリーディング問題に出くわした時、それがボトルネックとなって無駄な時間を消費してしまうことで他のセクションに悪影響を与えてしまうことになりかねないのです。

いくら考えてもわからない場合は感で選んで次に進む

このくらいラフなスタンスでサクサク問題を解いていくことが重要です。

英検1級リーディング/パート別の解き方・コツ・テクニック

英検1級リーディング/パート別の解き方・コツ・テクニック

ここからは英検1級のリーディングのパート別の解き方・テクニックについて解説していきましょう。

①長文の語句空所補充問題(2問)はこう解け!

まず1つ目となりますが、長文の語句空所補充問題(2問)の解き方・テクニックです。

語句空所補充問題は英検1級の1次試験において2問が出題されますが、基本構成がそれぞれ全く同じであり、それぞれ3つの空所に当てはまる語句を4つの選択肢から選ぶものです。

前述の通り、英検1級のリーディングは1つのパラグラフ毎に設問に対する回答が1つ用意されていますので、パラグラフを1つずつ読み進めながら設問を解いていくことになります。

パラグラフ毎に設問に対する答えが用意されている

例えば上記の英文であれば、設問(27)に回答するためには同じく(27)が英文中に含まれた真ん中のパラグラフを読むだけで回答できる、ということにになります。

対応するパラグラフ以外の他の英文中に設問に対する回答が紛れ込んでいる、ということはまず起こりえず、少なくともこれまで英検1級を10回以上受験してきた僕の経験上それはありませんでしたし、過去問でも見たことがありません(あったらスマソ)。

僕のおすすめな解き方となりますが、この語句空所補充問題は( )の前後の文脈から適切な選択肢を選ぶという問題になりますので、まずはパラグラフ自体を( )を含めて何度も読んでみましょう。

( )が目に入っても英文を一旦全部読む

英文を読んでいる途中で( )が目に入っても、その時点では選択肢には目を移さず、そのままパラグラフ自体を最初から最後まで読み(必要であれば何度も読む)、何が書いているのかまずは概要を把握します。

この段階になって初めて対応する設問に目を移し、( )に対応する答えを探していきます。

この際のポイントとなるのは、文脈として矛盾するものを消去法で消していくということです。

選択肢は4つ用意されていますが、本文中では全く言及されていない新しい情報の選択肢があるので、それを排除し、( )に入れた時に前後の文脈として矛盾しない(もしくは既に言及されていて言い換えられている)選択肢を絞り込んでいきます。

語句空所補充問題は上記のやり方でほぼほぼ解けます。あまり時間は掛けず、要領よく回答していきましょう。

②長文の内容一致選択問題(2問)はこう解け!

そして2つ目となりますが、長文の内容一致選択問題(2問)の解き方・テクニックです。

この長文問題は英検1級の1次試験において2問出題され、英文本文とその内容についての理解を問う設問が3つ用意されています。

前述の通り、英検1級のリーディングはパラグラフ毎に設問に対する答えが用意されている、というルールがあるので、設問毎に読むべき英文はあらかじめ決まっています。

パラグラフ毎に設問に対する答えが用意されている

僕のおすすめの解き方となりますが、前述の空欄補充問題と要領は同じで、まずはパラグラフ毎に英文を一旦全部読み、何が書いているのか概要を把握します(必要であれば何度も読む)。

そして設問に目を移し、選択肢を1つずつ見ながら、英文本文には記載されていないものを消去法で排除していくことになります。

内容一致選択問題は英文自体は比較的読みやすい文体で書かれていますが、用意されている選択肢が結構トリッキーで、とらえ方次第で複数の選択肢において矛盾が生じない場合があります。

本文と比較しながら消去法で選択肢を排除していくのが基本

しかし、正解はあくまで1つのみですので、たとえ矛盾がなくとも本文と突き合わせて比較すると、選択肢の英文の一部において本文では言及されていないなど、わずかな矛盾を見つけることが出来たりします。

とは言え、このパターンの問題はかなり稀ですし、たとえ運悪く出くわしたとしても正直クソ問ですので、その際は潔く諦めて自身の感を頼りに回答していく姿勢も重要です。

③長文の内容一致選択問題(1問)はこう解け!

そして3つ目となりますが、長文の内容一致選択問題(1問)の解き方・テクニックです。

この問題は英検1級の1次試験において1問のみ出題され、設問が4つ用意されており、英検1級のリーディング問題の中でも最も長文で山場となるパートです。

基本的な解き方としては前述の空欄補充問題と同様、パラグラフ毎に対応する設問を1つずつ回答していくものになりますが、少し難しいのが、この長文問題は1つの設問に対する答えが複数のパラグラフにまたがっている場合があることです。

設問によっては複数のパラグラフにまたがっている場合がある

英文を読む前の段階で「この設問に対する答えはこのパラグラフを読めばわかる」といったことがあらかじめわからないので、1つの設問につき、パラグラフを2~3つくらいまとめて読むというリーディング力が問われます。

1つの設問につき複数のパラグラフを読んで情報を集める

また、この長文問題の設問において「以下の文のうち、本エッセイの著者が同意しそうなものはどれか?」といった本文の情報をベースにそこから類推しなくてはいけない問題が出題されることがあります。

単に選択肢と本文を比較するだけではなく、本文の英文をしっかりと読み、内容を理解していないと答えられない問題でもあります。

最終的にはテクニックだけではなく、純粋なリーディングが必要となる場合がありますので、普段から英文を読むトレーニングを積むことは重要と言えますね。

英検1級リーディング/効率的な勉強法

英検1級リーディング/効率的な勉強法

ここからは英検1級のリーディング対策として効果的な勉強方法をご紹介していきます。

実際に僕自身が合格までに行った勉強方法でもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

①本番の問題形式に慣れる

まず1つ目となりますが、本番の問題形式に慣れるということです。

英検1級は純粋な英語力を問う試験であると同時に資格試験の形式に上手く対応できるかを問う”受験力”を問う試験でもあります。

試験内容をよく理解し、どこに答えが隠されているのかがある程度わかっているだけで回答に要する時間を一気に短縮することが可能だからです。

英検1級の1次試験はリーディングの他、前半の語彙問題と後半のライティングを含めて100分の時間がなく、与えられた時間内で自信を持って全問回答できるくらいの余裕がないと合格は難しいです。

特に英検1級のリーディングはパラグラフ毎に設問に対する答えが用意されており、消去方で選択肢を削るだけで8~9割は得点することが出来るので、問題構成を確実に理解し、要領よく、そして確実に回答していくことが必要です。

②普段から英文を読む習慣を付ける

そして2つ目となりますが、普段から英文を読む習慣を付けることです。

英検1級のリーディングはかなりの量の英文を読むことを要求してきます。

また、量に加えて普段あまり読むことがないようなアカデミックな内容で難しいので、普段から英字新聞や洋書など英文を読む習慣を付けることで早く正確に読めるようにトレーニングを積むことが重要です。

ここだけではテクニックどうこうでどうにもならない部分でもあり、筋トレと同様、ある種の力業が必要になります。

もし英検1級を実際に受験したり、過去問を解いていてリーディングがボトルネックとなっているのであれば、普段から英文を大量に読むことでリーディング力そのものをアップさせるようにしましょう。

③語彙力を付ける

そして3つ目となりますが、語彙力を付けることです。

英検1級のリーディングは内容的にアカデミックで実に様々なジャンル、トピックについて書かれた英文となっており、使われている語彙のレベルもかなり高いです。

英検準1級~1級レベルの単語もゴロゴロ出てくるので、英文を読んでいてわからない単語があるだけで一気に英文の理解度に悪影響が出てきます。

前述の英文を読む習慣を付けるのと同様、日頃からのトレーニングとして語彙力を増やす努力をすることは避けては通れず、やはりパス単に代表されるような英検1級向けの単語帳を愚直に覚えるしかありません。

なお、参考までとなりますが1次試験の序盤の語彙問題において25点満点中、毎回20点を安定的に取れないようであれば語彙力が不足していると言えますので、語彙力強化も同時に行うようにしましょう。

英検1級リーディング/おすすめの教材

英検1級リーディング/おすすめの教材

ここからは英検1級のリーディング対策としておすすめの教材をご紹介していきます。

僕は英検1級に関してはこれまでかなり色々な教材を購入し、英字新聞や雑誌を購読したりしてきましたが、今思うと実際に合格するのに必要だったものは少なかったなと思っています。

以下3つの教材はその中でも特におすすめな教材となりますので、英検1級合格を目指されている方はぜひ手に取って見てください。

それぞれ解説していきます。

①英検1級 過去6回全問題集(過去問)

まず1つ目となりますが、英検1級 過去6回全問題集(以下全問題集)です。

言わずとして知れた英検の定番過去問であり、英検1級合格を目指す方であれば誰もが手に取ったことがある教材なのではないかと思います。

全問題集には実際に出題された過去問すべてが収録されており、かつすべての英文に和訳と語彙表が付いています。

実際の試験形式に則って本番同様の問題を解くことが可能であり、またわからない単語があればピックアップして貯めておくことで効率的に語彙力を高めることが出来ます。

全問題集は1冊あたり過去6回分の問題を収録しており、リーディングだけでも全30問とかなりのボリュームになるので、この問題集でしっかりと問題構成を理解して本番に挑むだけで、一気に合格できる可能性を高めることが出来るでしょう。

②社説集

そして2つ目となりますが、ジャパンタイムズ社説集です。

ジャパンタイムズ社説集とはThe Japan Times社から年1回のペースで発行されており、過去に同社英字新聞において実際に扱われた重要テーマについて英文と和訳、語彙表、そして音声データが付いている教材です。

僕はこれまで英検1級対策としてTIMEやNewsweekなど色々な英字新聞や雑誌を購読したりしましたが、この社説集が何気に一番しっくりきました。

というのも、英文の難易度が英検1級に沿ったもので丁度良く、かつ和訳と語彙表が付いているのでわからない部分があってもすぐにチェックして不明点を解消できるのが大きいです。

英検1級対策と言うと、TIMEやNewsweekを購読する方が多いのですが、僕は正直おすすめしません。

理由は単純に難し過ぎるからです;^^

社説集は最新時事をネタに様々な記事を扱っていますし、ほど良い難易度でかつ音声データが付いているので音声をもとにシャドウイングを行うことでリスニング力を高めることも出来ます。

以上より、社説集はある種の「万能の教材」とも言え、英検1級対策のみならず、英語力そのものを高めたい方にも非常におすすめ出来る教材です。

③The Japan Times(英字新聞)

そして3つ目となりますが、The Japan Times(英字新聞)です。

The Japan Timesは前述の社説集の本誌版であり、毎週金曜日に紙版とデジタル版の両方の媒体において発行されている英字新聞です。

主に日本を取り巻く国内時事と海外時事を中心に様々なトピックについて扱っており、和訳・解説も付いているため、辞書を引かなくてもその場で不明点を確認できるので読みやすいです。

英検1級のリーディングで問われる難易度と同等の読み応えで丁度良く、The Japan Timesは難し過ぎないのが何よりも良いです。

僕はThe Japan Timesは2年ほど紙版で購読していましたが、初めからTIMEやNewsweekではなく、The Japan Times1本で対策していればもっと早く合格出来ていたかもしれないなと後悔しています;^^

前述の社説集と合わせてThe Japan Timesは英検1級のリーディング対策としては非常におすすめ出来る英字新聞です。

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英検1級リーディング/まとめ

英検1級リーディング/まとめ

今回は英検1級のリーディング対策についてまとめてみました。

あらためて今回の記事の要点だけをおさらいしておきましょう。

リーディングの効果的な対策

  • 本番の問題形式に十分に理解する
  • 普段から英文を読む習慣を付ける
  • 圧倒的な語彙力強化を図る

数ある英語の資格試験の中でも難関と言われる英検1級。

やはり具体的な戦略ありきで勝機が見いだせる試験でもありますので、しっかりと対策を行った上で試験に臨みたいところです。

また、英検1級のリーディングの勉強で学んだことは語彙問題やリスニング問題など他のパートでも活きてくるものになりますので、気合を入れて勉強していきましょう。

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