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英検1級の合格率を比較しながら解説してみた|どのくらい?

ジェシカ
英検1級の合格率ってどうなの?詳しく教えて!

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

国内最難関の英語試験として知られる英検1級。

実際その合格率はどのくらいなのか気になっている方も多いのではないかと思います。

この記事では実際に英検1級に合格した僕の経験をもとに合格率について考えていきたいと思います。

まず先に結論となりますが、英検1級の合格率については以下のことが言えますね。

英検1級の合格率の真実

  • 英検1級の合格率は10%前後
  • 合格者は年間約2,500名程度
  • 最も合格率が高いのは高校生

上記については記事の方で触れていきますね。

この記事を読むことで英検1級の合格率の考え方について詳しく理解できるはずですよ。

それでは始めていきましょう。

英検1級の合格率/解説してみた

英検1級の合格率/解説してみた

まずは英検1級の合格率が実際どのくらいなのか見ていきましょう。

英検1級は公式サイトで公表している過去のデータからも読み取ることが出来ますが、およそ10%前後となっています。

近年になってから英検自体の受講者数が急増していますが、その合格率としては横ばいで一定となっており、合格率にはさほど影響を与えていないと言えるでしょう。

また、英検1級は2016年にCSEスコアで判定するテスト形式に変わっており、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのすべてにおいて一定以上の点数を取る必要があるため、難化したと言われています。

僕自身、テスト形式が変わる前と後の両方で英検1級を受けていますが、旧型式であれば自身が苦手なパートがあったとしても他のパートでカバーすればパスすることが出来たのですが、新形式ではそれが使えなくなりました。

時代が進むごとに英検1級の問題自体も最新のトレンドを反映し、少しずつ進化しているとも言え、今後の傾向は見逃せません。

英検1級の合格率/実際のレベル感ってどう?

英検1級の合格率/実際のレベル感ってどう?

 

ここからは英検1級の実際のレベル感に実際に合格した僕の経験をもとに見ていきましょう。

①リーディング

まず1つ目となりますが、リーディングについてです。

英検1級レベルになると、リーディングでは洋書や新聞などはかなりスラスラ読めるようになります。

例えば洋書であればサスペンスやビジネス書などジャンル問わず何でも読めるようになりますし、英字新聞に関してもThe Japan Timesを中心とした国内紙はもちろん、The New York Timesなどの国際紙も読めるようになります。

英検1級に合格できるくらいになると語彙にしておよそ10,000語以上はあると推定されますが、洋書や新聞を読むには十分理解できるレベルと言えるでしょう。

ただし、僕の感覚ではありますが洋書や新聞を読んでいてまだまだ知らない単語はたくさん出てきますので、英検1級はネイティブレベルの語彙力を目指す上での下地作りと考えると良いかもしれません。

②リスニング

そして2つ目についてですが、リスニングについてです。

英検1級レベルになると、海外ドラマやニュースなどは字幕なしで十分楽しめるようになります。

例えばThe OCやゴシップガールなどのハイスクールものの海外ドラマであれば8~9割くらいはわかりますし、BBCやVOAなどのニュースも同じくらい理解できるようになります。

細かいところまで完全に聞き取るのはまだまだ難しいにしても、何を話しているのか概要を聞き取るには十分なリスニング力があると言えますね。

ただし、やはり洋画はまだまだ難しく、字幕なしで見ても半分もわからないことが多いですし、複雑なテーマを扱ったドキュメンタリーなども理解するのも大変です。

英検1級くらいのレベルに到達すれば、あらゆる英語の音声がクリアに聞こえるようになるのは間違いありませんが、まだまだ鍛錬は必要ということになりますね。

③ライティング

そして3つ目についてですが、ライティングについてです。

英検1級レベルになると、社会問題などアカデミックな内容についてそれなりにまとまった英文で書けるようになります。

いくら1級ホルダーとは言え、僕自身、今だにスペルや文法をよく間違えますので所詮は付け焼き刃の英語力と言えばそれまでなのですが、書きたいことをある程度の分量と根拠を提示しつつ書くことは出来ます。

英検1級に合格するくらいのレベルになると、それまで相当量の英文の読み、語彙の蓄積があるはずですし、表現力に関しても比較的洗練された文章が書けるのではないかと思いますね。

また、仕事で英文メールを送る際はほぼ即興で作れるくらいに慣れていることもあり、ビジネスにおけるやり取りでは力を発揮していると思います。

③スピーキング

そして4つ目についてですが、スピーキングについてです。

英検1級のスピーキングを一言で言ってしまうと、ある程度テーマ性があるトピックについて自分の意見を織り交ぜながら議論できるレベルと言えばわかりやすいですかね。

やはり英検1級の二次試験において特定のテーマについて自身の考えをまとめてスピーチする必要があることから、ある程度まとまった英文をアウトプットできるだけの力は身についていると言えます。

ちなみに僕の場合、英検1級二次試験に向けてオンライン英会話のDMM英会話でひらすらスピーキングを鍛えましたが、最初は挨拶レベルもままならないほどヤバかったにも関わらず、半年も経つ頃にはかなり話せるようになっていました。

テーマによって上手く話せないことも多いですが、1級に合格したことでどんなテーマでも果敢に議論に参加できるようになったのは大きいですね。

英検1級の合格率/必要な単語数は?

英検1級の合格率/必要な単語数は?

ここからは英検1級に合格するために必要な単語数について見ていきましょう。

英検1級に合格するために必要な単語数は諸説ありますが、およそ10,000語前後と考えて間違いないと思います。

この数字が多いのか少ないのかは個人差があると思いますが、少なくとも準1級までの試験に比べて相当数の単語を覚えなくてはいけないことは事実です。

僕自身、留学なし・予備校なしの完全に独学で合格しましたが、英検1級の単語についてはかなりの詰め込み学習で覚えまくりましたし、むしろ他の全部のパートがダメでも単語だけは満点を取りにいく意気込みで勉強してました。

結果として、知らない単語はほぼ無くなるくらいにまで単語の鬼になりましたが、語法を含めた単語の使い方に問題を抱えているのでまだまだ勉強段階にあります;^^

とは言っても、英検1級に合格できるくらいの語彙を身に付けると間違いなく、マジで見える世界が変わりますので是が非でも覚えていきたいところですね。

英検1級の合格率/TOEICに換算すると何点?

英検1級の合格率/TOEICに換算すると何点?

ここからは英検1級をTOEICに換算すると何点になるのか見ていきましょう。

まず先に結論となりますが、英検1級をTOEICのスコアに換算するとおよそ950点前後となるようです。

ヨーロッパ言語共通参照枠として知られるCEFRの基準に合わせてみると英検1級はおよそC1レベルに属し、ネイティブ並みとは言わずとも、バイリンガルを名乗るには十分な英語力と言えるでしょう。

英検TOEICCEFR
1級950点C1
準1級785点B2
2級550点B1
準2級225点A2
3級120点A1

また、英検1級は覚えなくてはいけない単語が10,000語を超えてくるため、語彙レベルとしてはネイティブと引けを取らないといえるかもしれません。

TOEICと英検は問題の構成や性質が全く異なる試験なだけに単純に比較するのは難しいですが、おおよそ950点前後は取れると見込むことが出来ますね。

英検1級の合格率/就職に有利になる?

英検1級の合格率/就職に有利になる?

ここからは英検1級は就職に有利になるのかどうかについて見ていきましょう。

まず先に結論となりますが、英検1級を取得すると就職に有利になるのは間違いありません。

英語を生業とする翻訳や通訳などの専門職に就きたい場合、英検1級を登竜門の資格として提示している求人が多いです。

また、近年では金融やITの業界でも英検1級レベルの英語力を求めるケースもあり、外資系企業などを相手とした顧客折衝が発生するような仕事であれば意図を外さない正確な英語で表現する力が求められるので資格を存分に活かすことが出来ます。

ただし、日本の労働市場全体としては英語の資格と言えばやはりTOEICの方が英検よりも知名度が高く、評価される傾向にあります。

企業によっては「TOEICは知っているけど英検は知らない」という担当者もいるくらいですし、英検1級というハイレベルな資格を持っていながらTOEICスコアを提示できないがゆえに評価されない、ということが起こりえます。

英検1級に合格したからにはTOEICでもハイスコアが狙えるだけの英語の下地は十分に備わっているはずですので、ぜひ英検1級だけではなくTOEICでもアピールできるようにしておきましょう。

英検1級の合格率/おすすめのテキスト・教材

英検1級の合格率/おすすめのテキスト・教材

ここからは英検1級に合格するためにおすすめのテキスト・教材について見ていきましょう。

①英検1級単語帳

まず1つ目となりますが、英検1級単語帳です。

もはや英検1級対策を語る上で外すことができない単語帳ですが、近年になってから英検の受験者数が急増したことをきっかけにかなりレベルの高い対策本が数多く出てきています。

単語帳に関しては定番の『パス単』を始め、The Japan Times出版の『1級語彙問題完全制覇や『1級単熟語EX』などレベルの高い本が出版されています。

  

パス単に関しては英検受験者に長年利用されている定番の単語帳ですが、版を重ねるごとにレイアウトや例文が更新されているので常に新しい内容で学ぶことが出来ます。

ジャパンタイムズの1級語彙問題完全制覇と1級単熟語EXに関しては英検1級の近年の傾向を研究し、色濃く反映されているので本番に似た実践的な演習をしながら語彙力を高めることが出来ます。

いずれにせよ、英検1級の単語は問われる範囲が非常に広く、すべてを覚えるのは一筋縄ではいきませんが単語帳の回転率を上げて効率的に覚えていくことが重要です。

②英検1級過去問

そして2つ目となりますが、英検1級過去問です。

英検対策としては過去問にあたり傾向をつかむのは必須と言えますが、その中でも丁寧な解説と全日本語訳が記載されている『過去6回問題集』はおすすめです。

今や英検受験となれば必須の参考書ですが、実際に過去に出題された問題の傾向や語彙を確認するにはバッチリです。

また、同じ旺文社より出版されているリーディング、リスニング、英作文に特化した参考書も過去問をベースにした演習問題を解くことが出来るのでかなりおすすめです。

  

前述の過去問と同様、僕が英検1級を受験した時は丁寧な解説と豊富なオリジナル問題で対策が立てられることが出来るので重宝しました。

また、過去問に繰り返し触れることで問題の傾向や癖、自分なりの解き方も出来てくるはずですので、上記教本で演習を繰り返しながら練習を積むのが良いでしょう。

③完全制覇シリーズ

そして3つ目となりますが、完全制覇シリーズです。

完全制覇シリーズとはジャパンタイムズ社から発行されている英検対策の決定版で丁寧な解説と鋭い分析、豊富なオリジナル問題で演習を積むことが出来る一連の参考書です。

   

英検1級対策の最終版とも言え、僕自身も上記の参考書でガッツリ対策を立てたことで高得点でパスすることが出来ました。

特に『英作文問題完全制覇』に関しては単にライティングの練習のみならず、二次試験のスピーチとしても使えるネタが豊富に用意されているのでスピーキング対策にもなります。

いずれにせよ、英検1級の参考書としてはひと昔前と比べても良質なものが多く出てきているだけに、ぜひ活用していきたいところですね。

英検1級の合格率/オンラインで対策する方法

英検1級の合格率/オンラインで対策する方法

ここからは英検1級をオンラインで対策する方法について見ていきましょう。

①英字新聞(電子版)

まず1つ目となりますが、英字新聞(電子版)です。

英検1級となると英字新聞を購読する人が多いかと思いますが、実際に試験対策として使えるものはそれほど多くないように思います。

僕はこれまで10紙以上の英字新聞や雑誌を購読してきたましたが、英検1級対策として利用するのであれば『The Japan Times Alpha』が一番おすすめです。

日本を取り巻く社会問題や海外時事ネタが豊富で英検1級の試験対策としては丁度良い難易度でわかりやすく、また語彙リストや学習向けのコラムも充実しています。

また、記事によって英文の音声を確認することが出来るので音読やシャドウイングといった学習方法を取り入れることで効果的に英語力を高めることが出来ます。

②英文添削サービス

そして2つ目となりますが、英文添削サービスです。

英検1級で鬼門の一つと言われているのが一次試験の英作文です。僕自身もそうでしたが、かなり苦手な方が多いのではないかと思います。

そんな場合は、やはり英検1級を熟知した第三者のプロに添削をお願いするのが効率が良く、中でも『英語添削アイディー』はおすすめです。

英作文は与えられたトピックに対し、自身の主張とその裏付けを簡素に無駄なく250字程度にまとめる必要がありますが、それがなかなか難しいと感じる方は多いのではないかと思います。

アイディでは英語を極めたプロのバイリンガルやネイティブ講師が在籍しており、自身が書いた英文を添削し、フィードバックしてくれます。

利用するには多少お金が掛かりますが、これで英検1級の英作文を克服できると考えれば安いものなのではないかと思いますね。

③オンライン英会話

そして3つ目になりますが、オンライン英会話です。

オンライン英会話は僕個人としては英検1級に合格する上で最も威力を発揮したサービスです。

僕は英検1級対策として『DMM英会話』を利用し、日々コンスタントにレッスンを受け続けたことで二次試験に一発で合格することが出来ました。

これは今でこそ言えるのですが、DMM英会話を利用していなかったら間違いなく二次試験はパス出来なかったと思いますね。

英検準1級に合格後、語彙をメインにひたすら詰め込み学習をしていたので英語を話すことを含めてアウトプットの機会は皆無、二次試験でスピーチをしている自分が全く想像出来ませんでしたからw

しかし、DMM英会話を利用して始めてから間違いなく僕のスピーキング力は生まれ変わりました。

英語を話すことへの恐怖感がなくなり、どんなトピックでも自信を持ってついていけるようになったので、本当に利用して良かったと思います。

海外経験が豊富な方であれば問題ないかと思いますが、僕のように留学経験も英会話教室にも通わず英検1級にチャレンジしている方であれば、DMM英会話を非常におすすめ出来ます。

英検1級の合格率/まとめ

英検1級の合格率/まとめ

本記事では英検1級の合格率を始め、TOEICとの比較やおすすめの参考書などを見てきました。

あらためて英検1級の合格率についてまとめておきましょう。

英検1級の合格率の真実

  • 英検1級の合格率は10%前後
  • 合格者は年間約2,500名程度
  • 最も合格率が高いのは高校生

英検1級は国内で最も難易度が高い英語の試験と言われるだけあり、取得すれば大きな財産となることは間違いありません。

苦しい勉強を強いられることもありますが、頑張った先には英検1級合格という何事にも代えがたいご褒美が待っていますので、ぜひ頑張っていきましょう。

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