こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。
英語を勉強している方がいつかは目指したい一つの目標として英検1級があるのではないでしょうか。
しかし、合格するのにどのくらいの勉強時間が必要なのかわからない、という方も多いのではないかと思います。
この記事では英検1級に独学で合格した僕が実際にどのくらいの勉強時間が必要だったのか、自身の経験を踏まえながら詳しく解説していきます。
まず先に結論となりますが、英検1級の勉強時間については以下のことが言えますね。
英検1級の勉強時間
- 英語の知識ゼロなら約10,000時間
- 年数換算では約10年掛かる
- 合格までの勉強時間は個人差が激しい
上記の内容については記事の方で詳しく解説していきますね。
この記事を読むことで英検1級合格に必要な学習時間についてよくわかるはずですよ。
それでは始めていきましょう。
英検1級の勉強時間/そもそも英検ってどんな試験?レベルは?
まずは英検1級がそもそもどのような試験なのか簡単にまとめておきます。
英検1級(正式名称は実用英語技能検定1級)とは日本英語検定協会が年3回実施する英語技能を問う資格試験です。
5級~1級(2級と1級は準級あり)の7段階のレベル設定がなされており、1級は最も難易度の高い級となっています。
数ある英語の資格試験の中でも難関として知られ、英検1級の合格者は9~10%前後となっており、非常に難易度の高い資格試験です。
特に英検1級に初めての受験で1発で合格するのは難しく、一般的には3~5回ほどの受験を通して合格する受験者が多いと言われています。
また英検1級は巷では「単語の試験」と言われることもあり、非常に難易度の高い単語が数多く出題されるので、単語暗記に挫折して受験を諦めてしまう人もいると言われています。
しかし、英検1級は将来的に翻訳や通訳などを含め、英語を使ったプロとしての仕事をしたい方であれば登竜門として避けては通れない試験でもあるため、やはり是が非でも合格したいところです。
英検1級の勉強時間の目安とは?
ここからは英検1級合格に必要な勉強時間について見ていきましょう。
英検1級合格に必要な時間は冒頭でも述べた通り、もし英語の知識がゼロの状況であれば合格までには約10,000時間ほど掛かります。
これは植田一三氏を含めた著名な英語教育者が同様な供述をしていること、データとして見てもやはり同様な数字が浮き上がってくることがあげられます。
また、僕自身の経験からも言っても英語をゼロから勉強し始めてから英検1級に合格するまでにはやはり10年前後掛かっていることもあり、必要な勉強時間として10,000時間くらい掛かる、というのはそれなりに信憑性があるのではないかと思います。
10年間で10,000時間を勉強するというのは1日およそ2~3時間ほど勉強することになり、合格までは道のりは決して簡単なものではありません。
ただし、英検1級合格までに必要な勉強時間は実はかなり個人差が激しいことでも知られており、人によってわずか4~5年で合格できたような人もいれば、20年経っても合格できない人がいるのも事実です。
この記事ではなぜ人によっては勉強時間に大きな差が出来てしまう理由についても考察していきます。
英検1級の勉強時間/合格点ってどのくらい?
ここからは英検1級の合格点について見ていきましょう。
英検では合否においてCSEスコアと言われる独自の判定基準を設けており、英検1級の一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングのそれぞれにおいて各850点で合計2028点以上、二次試験であれば850点中602点以上で合格となります。
英検は過去にスコアの判定基準の改正を行っており、現在のCSEスコアに落ち着いていますが傾向としては難化しています。
従来の判定基準であれば仮に特定のセクションにおいて大きく失点したとしても他のセクションで巻き返すことが出来たのですが、CSEスコアになってからはリーディング、リスニング、ライティングのそれぞれに満遍なくある程度の点を取ることを求められるようになりました。
つまり、英検1級合格においては苦手なセクションを無くし、ある程度のスコアを取ることが必須となったので難しくなったわけですね。
英検1級対策においては特定のセクションのみ勉強するのではなく、4技能すべてを同時並行的に高めるよう学習する必要があります。
英検1級の勉強時間/独学で合格するための効率的な勉強法
ここからは英検1級の僕がおすすめする効率的な勉強法についてご紹介します。
①過去問でまずは敵を知る
まず1つ目の効率的な勉強法ですが、過去問でまずは敵を知ることです。
英検1級は英語関連の資格試験の中でも最難関と言われていますが、あくまでテストであることには変わらず、出題される形式や傾向が決まっています。
僕がかつて犯した大きな失敗で過去問を全く解かずに本番に挑んだというのがあります。
当然ながら本番の問題形式を理解しておらず、時間配分について自分なりの戦略があるわけではなかったので、大量に失点したどころか時間不足で全問を解くことも出来ずに不合格で終わりました。
もし事前に過去問を解き、出題される傾向が高い単語を先に押さえ、長文やリスニング問題の演習をしっかり行ったり、英作文について自分なりの書き方を作っておくことが出来ればもっと早い段階で合格出来たはずです。
たとえ英検1級とは言えど、所詮はテストであることには変わりはなく、どのような問題が出題されるのかについて理解を深めた上で受験するのは合格する上でも必須と言えるでしょう。
②単語を大量に覚える
そして2つ目の効率的な勉強法ですが、単語を大量に覚えることです。
英検1級では10,000~15,000語レベルの単語力が問われると言われていますが、実際に問題で出題されるのは25問のみですので、単語暗記においては過去問にまずは当たって出題される可能性の高い語句を先に押さえるのが効率的です。
また英検1級はその問われる語彙の範囲が非常に広く、結果として10,000語を超える領域の中から出題されていることから、どうしても過去問だけでは対策が不十分になります。
過去問で実際に出題された単語を基本にしつつ、+αで『パス単』や『究極の英単語』を中心とした単語帳で別途対策を立てるのが良いでしょう。
また英検1級はかつて"単語の試験"と言われたこともあり、ネイティブでも知らないような単語が多く出題されると耳にすることが多いかと思います。
しかし、実際は英字新聞や洋書を読んでいると当たり前に出てくるような単語ばかりが出題されていますので、今後もっと英語の世界を深く知りたいのであれば自身の血肉となることを信じて英検1級の単語暗記は積極的に行うようにしましょう。
③多読・多聴の習慣を付ける
そして3つ目の効率的な勉強法ですが、多読・多聴の習慣を付けることです。
英検1級は大量の英文を文章と音声の両方で消化し、時間内に設問に回答する力が問われる試験です。
過去問を解いて問題の傾向を押さえたり、単語を大量に覚えることも重要ですが、英検1級はどちらかと言えば普段からいかに大量の英文に触れてきたかが問われる試験とも言え、日常的に英文を読み・聴く習慣があるかどうかが合否に大きく影響します。
結局のところ、英検1級は"量をこなすと受かる試験"とも言えてしまうため、普段から英字新聞や洋書を読んだり、Podcastや海外ドラマなどで大量の英語の音声に触れることが合格に結びつきます。
僕の場合、英検1級に合格する1年くらい前から英字新聞を購読して読んだり、洋書をKindleでアマゾンから大量に購入してかなり多読に力を入れていました。結果として英検1級の長文問題がかなり楽に感じるようになり、合格出来た時はむしろ時間を余して全問回答出来たほどです。
英検1級の合格を目指すのであれば、ぜひ過去問だけではなく普段から英語力そのものを底上げするような学習を行うようにしましょう。
英検1級の勉強時間/おすすめの教材・学習サービス
ここからは英検1級合格におすすめの教材や学習サービスについてご紹介していきます。
①過去問
まず1つ目となりますが、過去問です。
英検1級は過去に出題された問題が一般書籍として販売されており、実際の問題の傾向や形式の把握を行う上では必携の書と言えます。
特に英検1級は合格する上で覚えなくてはいけない単語数が非常に多いことで知られていますが、"実際に出題される単語の傾向は限られている"ので過去問に触れる中で高頻出で出題される可能性が高い単語を覚えた方が効率的にハイスコアを目指すことが出来ます。
また、英検1級の鬼門となるのは長文、英作文、リスニングと他のパートにも同様のことが言えますが、実際の過去問を解く中で時間配分の確保や割り振り、自分なりの解き方を決めておくことは実際の試験において重要です。
英検1級は出題内容そのもののレベルが高いですが、時間が足りなくて全問を解ききれずに不合格になるケースも実際は多いため、どのようにしたら時間内で全問をミスなく解けるか、実際の過去問に触れながら自分なりに模索する必要がありますね。
②英字新聞
そして2つ目となりますが、英字新聞です。
英字新聞を英検1級対策として利用する目的としては"英文を早く読めるようトレーニングを積む"の一点に尽きます。
英検1級では長文問題として大問が6題出題されますが、いずれも分量としては大きく、限られた時間内でかなりの量の英文を読んだ上で内容を理解し、設問に答える必要があります。
英字新聞を通して普段からかなりの量の英文を読む習慣を付けておくことで実際に英文を読むスピードも上がり、本番でも余裕を持って問題を解けるようになります。
僕が実際に利用した英字新聞の中で特におすすめなのが『The Japan Times Alpha』です。難易度としても丁度良く、出てくる語彙も英検1級レベルのものが多いため、効率的に対策を立てることが出来ます。
ぜひ、英字新聞を活用し、効率的に合格を目指していきましょう。
>>The Japan Times Alphaの詳細はこちら
③オンライン英会話
そして3つ目となりますが、オンライン英会話です。
英検1級においてオンライン英会話は二次試験対策として非常に有効です。
僕は英検1級の二次試験は一発合格しましたが、"もしオンライン英会話を利用していなかったら絶対に合格出来なかった"はずです。
その理由としては英検1級の対策を始めた段階では僕自身が英語をほとんど話せなかったこと、そしてオンライン英会話を通して会話の練習を徹底的に行うことで会話力を劇的に向上させたことにあります。
オンライン英会話は1日25分のレッスンを毎日受講する形式のものが多いですが、これを毎日続けて半年経つ頃には明らかに自身の会話力に大きな効果を感じるようになり、僕自身も英検1級の二次試験に余裕を持って挑むことが出来ました。
そしてオンライン英会話の中で僕がおすすめするのは『DMM英会話』です。
Daily Newsを始めとした英検1級対策として効果的な教材が毎日更新され、社会問題を中心とした新しいトピックで英会話の練習を積むことが出来ます。
ぜひオンライン英会話を使い倒し、英検1級を勝ち取りましょう。
英検1級の勉強時間/まとめ
本記事では英検1級に合格するために必要な勉強時間についてまとめてみました。
ここであらためておさらいしておきましょう。
英検1級の勉強時間
- 英語の知識ゼロなら約10,000時間
- 年数換算では約10年掛かる
- 合格までの勉強時間は個人差が激しい
英検1級は合格するためには多くの勉強時間が必要となります。
日々計画的に学習を続け、ぜひ合格を勝ち取りましょう。