こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。
英語関連の資格資格としては最高峰の一つとして知られる英検1級。
かなり難易度の高い資格試験として知られており、化け物レベルなどと言われることが多いようです。
この記事では英検1級に実際に合格した僕の経験をもとに、その本当の英語力や本当に化け物と言えるレベルなのかどうかについて解説しています。
まず先に結論となりますが、英検1級は化け物レベルでは決してありません。
その理由としては以下の通りです。
英検1級は化け物ではない理由
- 合格率10%で超難関とは言えない
- 独学で十分に合格できる資格試験
- 合格している人は意外に多い
上記の内容については記事の方で解説していきます。
この記事を読むことで英検1級がなぜ化け物レベルではないのか、よくわかるはずですよ。
それでは始めていきましょう。
英検1級は化け物なの?/合格率・難易度を解説
ここからは英検1級の合格率・難易度をもとに見ていきましょう。
英検1級は公式サイトで公表している過去のデータからも読み取ることが出来ますが、その合格率はおよそ10%前後となっています。
近年になってから英検自体の受講者数が急増していますが、その合格率としては横ばいで一定となっており、合格率にはさほど影響を与えていないと言えるでしょう。
また、英検1級は2016年にCSEスコアで判定するテスト形式に変わっており、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのすべてにおいて一定以上の点数を取る必要があるため、難化したと言われています。
僕自身もテスト形式が変わる前と後の両方で英検1級を受けていますが、旧型式であれば自身が苦手なパートで点数が取れなくても他のパートでカバーすればパスすることが出来たのですが、新形式ではそのやり方が使えなくなったので苦戦を強いられました。
時代が進むごとに英検1級の問題自体も最新のトレンドを反映し、少しずつ進化しているとも言えるため、今後も軟化の傾向をたどることが予想されますね。
英検1級は化け物なの?/実際の英語力・レベルについて
ここからは英検1級の実際の英語力・レベルについて見ていきましょう。
①リーディング
まず1つ目となりますが、リーディングについてです。
英検1級レベルになると、リーディングでは洋書や新聞などはかなりスラスラ読めるようになります。
例えば洋書であればサスペンスやビジネス書などジャンル問わず何でも読めるようになりますし、英字新聞に関してもThe Japan Timesを中心とした国内紙はもちろん、The New York Timesなどの国際紙も読めるようになります。
英検1級に合格できるくらいになると語彙にしておよそ10,000語以上はあると推定されますが、洋書や新聞を読むには十分理解できるレベルと言えるでしょう。
ただし、僕の感覚ではありますが洋書や新聞を読んでいてまだまだ知らない単語はたくさん出てきますので、英検1級はネイティブレベルの語彙力を目指す上での下地作りと考えると良いかもしれません。
②リスニング
そして2つ目についてですが、リスニングについてです。
英検1級レベルになると、海外ドラマやニュースなどは字幕なしで十分楽しめるようになります。
例えばThe OCやゴシップガールなどのハイスクールものの海外ドラマであれば8~9割くらいはわかりますし、BBCやVOAなどのニュースも同じくらい理解できるようになります。
細かいところまで完全に聞き取るのはまだまだ難しいにしても、何を話しているのか概要を聞き取るには十分なリスニング力があると言えますね。
ただし、やはり洋画はまだまだ難しく、字幕なしで見ても半分もわからないことが多いですし、複雑なテーマを扱ったドキュメンタリーなども理解するのも大変です。
英検1級くらいのレベルに到達すれば、あらゆる英語の音声がクリアに聞こえるようになるのは間違いありませんが、まだまだ鍛錬は必要ということになりますね。
③ライティング
そして3つ目についてですが、ライティングについてです。
英検1級レベルになると、社会問題などアカデミックな内容についてそれなりにまとまった英文で書けるようになります。
いくら1級ホルダーとは言え、僕自身、今だにスペルや文法をよく間違えますので所詮は付け焼き刃の英語力と言えばそれまでなのですが、書きたいことをある程度の分量と根拠を提示しつつ書くことは出来ます。
英検1級に合格するくらいのレベルになると、それまで相当量の英文の読み、語彙の蓄積があるはずですし、表現力に関しても比較的洗練された文章が書けるのではないかと思いますね。
また、仕事で英文メールを送る際はほぼ即興で作れるくらいに慣れていることもあり、ビジネスにおけるやり取りでは力を発揮していると思います。
④スピーキング
そして4つ目についてですが、スピーキングについてです。
英検1級のスピーキングを一言で言ってしまうと、ある程度テーマ性があるトピックについて自分の意見を織り交ぜながら議論できるレベルと言えばわかりやすいですかね。
やはり英検1級の二次試験において特定のテーマについて自身の考えをまとめてスピーチする必要があることから、ある程度まとまった英文をアウトプットできるだけの力は身についていると言えます。
ちなみに僕の場合、英検1級二次試験に向けてオンライン英会話のDMM英会話でひらすらスピーキングを鍛えましたが、最初は挨拶レベルもままならないほどヤバかったにも関わらず、半年も経つ頃にはかなり話せるようになっていました。
テーマによって上手く話せないことも多いですが、1級に合格したことでどんなテーマでも果敢に議論に参加できるようになったのは大きいですね。
英検1級は化け物なの?/【結論】化け物ではない
ここからは英検1級が化け物レベルではない理由について見ていきましょう。
①合格率10%で"超難関"とは言えない
まず1つ目の理由となりますが、英検1級は合格率10%で"超難関"とは言えないことです。
英検1級は合格率が10%で確かに難易度の高い試験ではあるのですが、10人中1人は合格している事実を踏まえると超難関とは言えず、言い方を変えれば凡人でもそれなりの努力を積めば合格することが出来る試験と言えます。
また、国連英検特A級、TOEIC満点、IELTS8.0以上など合格率が1桁代とさらに難易度の高い資格試験はまだまだ存在しているため、英検1級はその点では"ぬるい"試験と言えるかもしれません。
難しいことは難しい、しかし絶対に受からないような試験ではない、という微妙な位置付けにあるのが英検1級であり、この試験に合格することでさらに上の資格試験にステップアップしていくことが出来ます。
英検1級はあくまで登竜門的な試験であるため、合格したからと言って努力することを辞めず、常に英語力を高めていけるよう学習を継続するのが重要と言えるでしょう。
②独学で十分に合格できる資格試験
そして2つ目の理由となりますが、英検1級は独学で十分に合格できる資格試験ということです。
前述の通り、英検1級は超難関の資格試験と言うにはまだまだ難易度はぬるく、独学だけでも十分に合格することが可能です。
僕も場合も同様で英検1級は何度も不合格を味わったものの、毎回の受検結果を踏まえて教訓として活かし、学習を続けることで最終的に合格することが出来ました。
これは何も英検1級に限らず、そもそも語学は継続学習がマストとなってくるため、長期に渡って勉強を続けている人であればどこかの段階で合格できるのは容易に想像できるのではないかと思います。
特に英検1級の場合、洋書をスラスラ読めるほどの豊富な語彙の知識が必要となるものの、普段の生活に英語学習を取り入れることで習慣的に学ぶルーティンを作ることが出来れば時間は掛かるものの合格は十分に狙えますからね。
英検1級は独学でも十分に合格できることを知れば、学習に対する意識の壁もある程度は取り除かれるのではないかと思います。
③合格している人は意外に多い
そして3つ目の理由となりますが、英検1級は合格している人は意外に多いことです。
英検1級は巷では合格するには一生掛かるといったことが噂されることがありますが、合格率10%前後と数字が示す通り、実は合格している人は意外に多い資格試験です。
例えば旧TwitterのXを見れば英検1級に合格した人のツイートは無数に出てきますし、本ブログを含めて合格した人が情報発信している媒体もたくさんあります。
身近に英検1級に合格している人を探すのは中々難しくても、インターネットが発達したネット社会の現代においては合格している人の多さに逆に驚くのではないかと思います。
また、通訳や翻訳といった英語を生業とする業界に行けば英検1級を持っていない人を探すのが逆に難しいですし、自身が環境によって合格者に遭遇する機会は大きく違ってくると言えるでしょう。
英検1級は化け物なの?/合格するメリット
ここからは英検1級を取得するメリットについて見ていきましょう。
①就職・転職時に有利になりやすい
まず1つ目のメリットとなりますが、英検1級に合格することで就職・転職時に有利になりやすいことです。
英語関連の資格の中でもTOEICに並んで有名なものとして英検が位置付けられており、就職や転職をする際に高い評価を得ることが出来ます。
英検1級は特に通訳や翻訳の仕事をする上では登竜門として知られる資格試験となっているため、英語を活かした専門職に就きたい方であれば取得は必須と言えるでしょう。
また、英検1級に加えて他の資格やスキルと組み合わせるとさらに高い付加価値を追加することが可能です。
僕の場合、英語に加えてITの分野でスキルアップは図ることで独立し、会社員時代の数倍の収入を得ることが出来ましたし、僕の知人では英検1級に加えて司法書士の資格を取得し、外国人対応を専門とする独占業務を行っている人もいます。
英検1級はそれだけでも十分に価値のある資格試験ですが、実に様々な業界の資格とも相性が良いため、効率良く自身のスキルアップを行うにはうってつけです。
②周囲からの認知度が高い
そして2つ目のメリットとなりますが、英検1級に合格することで周囲からの認知度が高くなるということです。
英検1級は1963年設立とTOEIC以上に長い歴史を持ち、日本において古くから認知されている英語の資格試験です。小学や中学の学習過程において英検3~2級程度であれば受験されて取得された方も多いのではないでしょうか。
しかし、英検1級を取得するとなると受験者数もさながら実際の合格者は激減します。合格率10%前後の難易度が示す通り、非常に難易度が高い試験だからです。
僕が英検1級を取得した際、周囲からの反応は予想以上のものでした。
特に当時の僕の上司や同僚を含め、親、親戚、友人の間ではお祭り騒ぎとなってしまい、合格が発表された後日にはお祝いの食事会が開催されたほどです(汗)。
といった具合に周囲からの認知度・評価は高く、英検1級を取得することで"英語が出来る人"のポジションを取るのに一役買うことが出来るのは英検1級ならではのメリットの1つなのではないかと思います。
③自己肯定感が爆上がりする
そして3つ目のメリットとなりますが、英検1級に合格することで自己肯定感が爆上がりすることです。
前述の通り、英検1級は非常に難易度が高い資格試験であり、僕のケースであれば10回以上の不合格通知を受け取ってからの悲願の合格となりました。正直な話、英検1級に合格した時は嬉しさよりも『もう受けなくて良いんだ。やっと終わった。』という安堵感の方が遥かに高かったです。
しかし、日が経つにつれて英検1級に合格したという事実が実感として湧いてくると、自分でもやれば出来るんだという強い自己肯定感が生まれ、やがてそれが圧倒的な自信に繋がっていきます。
英検1級は難易度が高い資格なだけに受験を諦めてTOEICに流れてしまう人が少なくありません。TOEICであればそれなりの英語力と試験対策を行うだけで900点前後が取れてしまうため、自己肯定感を下げずに済むからです。
しかし、心のどこかで英検1級から逃げているという後ろめたさは常に存在しており、それを取り除くためには英検1級に合格するしかありません。
英検1級に合格し、自己肯定感が爆上がりし、大きな自信を手に入れることが出来る。僕自身が英検1級を取得したことで感じている一番大きなメリットです。
英検1級は化け物なの?/合格するためのコツ
ここからは英検1級に合格するためのコツについて見ていきましょう。
①参考書で揃えて対策を行う
まず1つ目の合格のコツとなりますが、参考書で揃えて対策を行うことです。
現在では英検1級関連の対策本や参考書は無数に存在しており、試験対策を行う上では十分な環境が整っています。
英検1級で定番の対策本としては実際の過去問を収録した旺文社出版の『過去6回全問題集』の他、単語対策として同じ旺文社出版の『パス単』は必携の書と言えますね。
過去問を通して本番同様の状況で演習し、どのくらいの点数を取れるのか模擬テストすることで英検1級を体感的に対策することが出来ます。
また、過去問に出題された語彙は本番でも同様に出題される可能性が高いため、演習を通して知らない単語があったのであればストックしておき、覚えるように意識します。
過去問を解き、結果を分析し、再度解いてみる。知らない単語やフレーズがあればストックして覚えるようにする。語彙力の少なさが懸念されるようであればパス単を徹底的にやる込む、など対策出来ることは数多くあるはずです。
②実際に受験し、試験結果を分析する
そして2つ目の合格のコツとなりますが、実際に受験し、試験結果を分析することです。
これはおかしな話ではあるのですが、いつまで経っても英検1級に合格出来ない人の特徴として、そもそも受験していないというのがあります。
『落ちるのが怖い』『落ちることによって自己肯定感が下がるのが嫌だ』といったネガティブな感情に負けて受験を後回しにし、TOEICに逃げてしまっている人が実はかなり多い印象です。
英検1級は合格する上で実際に受験することは必須だと思っています。
本番ででしか味わえない独自の緊張感、過去問では経験できない新しい内容での演習問題など、受験しないと経験できないことが多いからです。いくら過去問を繰り返し解いて受験した気になっていても、受験しなければ合格は永遠にやってきません。
まずは実際に受けてみる。そしてその結果を見て自分なりに分析し、次回の受検に備えて対策を立てる。実際に合格しているほとんどの人はこの繰り返しで合格に辿り着いているのではないでしょうか。
英検1級の受検料は昔に比べると高くなりましたが、それでは11,800円ぽっちです。これを払うだけで本番試験を実際に経験出来ますし、問題冊子も持ち帰ることも出来るので、これ以上の英検1級対策はないと思います。
③英語力を高める勉強にも力を入れる
そして3つ目の合格のコツとなりますが、英語力を高める勉強にも力を入れることです。
英検1級は過去問に触れつつ実際に受験しつつ、本番試験を受けることは合格する上で必須と言えますが、実際はこれだけの対策で合格するのは難しいのではないかと思います。
僕自身も実際は英検1級の過去問と合わせて英語力そのものを高めるような勉強を多く取り入れることで合格に辿り着くことが出来ました。
具体的に言えば、普段から英字新聞や洋書を読んだり、海外ドラマやドキュメンタリー番組を見てリアルな英会話を学んだり、移動中はPodcastでリスニングやシャドウイングをしたり、オンライン英会話で毎日外国人と話したりといったことです。
過去問を含め、英検1級対策の勉強の他の時間すべてを上記のような勉強時間に充てていたので、英語学習の絶対量が増え、英検1級対策に絶大な効果を発揮したのだと思います。
特にオンライン英会話に関してですが、もし利用していなかったら僕は絶対に英検1級に合格出来ていなかったという認識があり、お金を払ってでも利用する価値があった数少ないサービスだったと思います。
過去問やパス単だけで合格することが出来れば一番良いのですが、やはり英検1級に合格するにはそれなりの覚悟が必要ですので、支払うべき対価は払ってしまい、サッサと合格を目指してしまうのが賢明だと思います。
英検1級は化け物なの?/おすすめのオンライン英会話
ここからは英検1級対策におすすめなオンライン英会話について見ていきましょう。
①DMM英会話
まず1つ目のおすすめサービスとなりますが、DMM英会話です。
DMM英会話は国内においてオンラインゲームや動画の配信サービスを手掛けるDMM.comが運営するオンライン英会話サービスです。
2020年に1,085名(18~59歳の男女)のユーザーを対象に行われたオンライン英会話のサービス評価満足度調査において、16部門すべてでNo.1を獲得するという高い認知度と評価を得ているオンライン英会話として知られています。
DMM英会話は無料で利用できる教材の多さが他社サービスを圧倒しており、約8,100種類のWEB教材に加え、2つの英語アプリ、3つの学習サービスも合わせて提供しています。
英検1級に特化した教材としてはDaily News、WEB教材、英語アプリのiKnow!で豊富に扱っており、長文読解、語彙強化、二次試験対策として活用するのが良いでしょう。
DMM英会話では2回の無料体験レッスンを受けることが可能です。
②mytutor
そして2つ目のおすすめサービスとなりますが、mytutorです。
mytutorは2009年設立に設立された英語の試験対策に特化したオンライン英会話です。
市場調査・マーケティングリサーチを手掛けるゼネラルリサーチによるアンケート調査において、オンライン英会話の「4技能対策」部門においてNo.1に選ばれるなど高い評価を得ているスクールとなります。
mytutorは英語の資格試験対策コースが充実していることで知られており、英検1級に特化したカリキュラムが用意されているため、全パートを網羅した対策をしっかり行いたい方におすすめです。
また、mytutorは毎回同じが講師が担当する担任制となっているため、自身の弱点を把握したプロ講師のもとでマンツーマンで学べるのは大きな強みと言えるでしょう。
mytutorでは2回の無料体験レッスンを受けることが可能です。
③ウィリーズ英語塾
そして3つ目のおすすめサービスとなりますが、ウィリーズ英語塾です。
ウィリーズ英語塾は2010年10月に設立され、独自のレッスン型式を取り入れていることで知られるオンライン英会話です。
ビジネスパーソンを対象としたオンライン英会話のイメージ調査において、「講師おすすめ」「ビジネス活用おすすめ」「中高生にも受けさせたい」の3部門でNo.1になるなど高い評価を得ています。
ウィリーズ英語塾は毎回のレッスンを同じ講師が担当し、当スクールの独自カリキュラムであるWiLLiesEnglishメソッドで発信力を強化する学習方法を用いているのが特徴です。
スピーキングのみならず、英作文に特化したコースも用意されているため、英検1級におけるエッセイと二次試験対策としておすすめ出来るオンライン英会話となっています。
ウィリーズ英語塾では2回の無料体験レッスンを受けることが出来ます。
英検1級は化け物なの?/まとめ
本記事では英検1級が化け物レベルの難易度なのかどうか、僕の経験談をもとに解説してきました。
英検1級が化け物なのかどうか、ここであらためてまとめておきます。
英検1級は化け物ではない理由
- 合格率10%で超難関とは言えない
- 独学で十分に合格できる資格試験
- 合格している人は意外に多い
英検1級は確かに難しい試験ですが、合格するのは決して不可能ではなく、独学でも十分に対策を立てることが出来ます。
僕自身も何度も不合格を味わったとは言え、最終的には独学のみで合格することが出来ましたので、あまり構えずにまずは気軽に受験してみるのが良いのではないかと思いますね。