英語学習

英会話の独学(学習法・勉強法)【英語】

ジェシカ
英会話を独学で勉強しようと思っているけど、独学で本当に身に付くものなの?

※この記事は上記の疑問を持つ方向けに書いています。

こんにちは、KAZ(@kaz_lifesurf)です。

英会話教室に通ったり、留学をしてみたいけどお金が無かったり、まとまった時間が取れないために英会話を独学で勉強してみようと考えている方は多いかと思います。

この記事では、英会話は独学で身に付けることが出来るのかどうかについて、僕自身の経験談を踏まえつつ解説していきたいと思います。

まず先に結論となりますが、英会話は独学でも十分に学ぶことが出来ます。

しかし、独学がゆえに注意しなくてはいけない部分もあるので、その点についても記事の方で触れていきますね。

この記事を読むことで、英会話が独学で身に付くのかどうか不安に思っている方であれば、迷いなく独学の道を進めるようになることでしょう。

それでは早速始めていきましょう。

英会話は独学オンリーの学習法でも十分に学べる

冒頭でも軽く触れましたが、英会話は独学でも学ぶことは可能です。

その根拠となるのは僕自身の経験にもとづいています。

実は僕自身は海外留学や大学で語学関連の学科を専攻したとか、そういったバックグラウンドは全くありません。

地元の高校を卒業した後、社会人になってから英語の勉強をスタートしましたが、英検やTOEICといった英語の資格試験ではそれなりの結果は残せましたし、また会社員としては翻訳や通訳の仕事にも就くことが出来ました。

外国人の友人もたくさん出来ましたし、新しく出会う外国人のほとんどからは海外留学や住居経験があると思われることが多いです(笑)。

とは言え、あくまで付け刃の英語力には変わりありませんが、自分ではまずまずの結果なのではないかなと思っています。

英会話は独学でも学べるが限界はある

英会話が独学で学べると言っておきながらこんなこと言うのも変ですが、実は独学にも限界があるなぁ、と僕自身感じることがあります。

それは英会話とはそもそも対人コミュニケーションであり、誰かと会話のキャッチボールの練習をしないことには上手くならないからです。

つまり、自分一人で閉じこもって勉強しているだけでは、ある程度のレベルまでしか上達しないということです。

もちろん、英会話関連の書籍を購入し、そこに書いてあるフレーズを丸暗記するだけでも英会話力が劇的に向上しますが、実際に外国人を目の前にしてそれらの表現がスラスラ出てくるようにするには、やはりひたすら練習を積むしかありません。

自分で勉強することを前提とし、定期的に外国人と会話して練習する機会を設けることが必要となります。

英会話の独学の具体的な勉強法(英語)

前置きが長くなりましたが、英会話で独学で学ぶための具体的な手順を見ていきましょう。

まず先に結論となりますが、英会話を独学に身に付けるためには以下の5つが手順で学習を進めるのが良いでしょう。

英会話独学の手順

・基本は音声素材で学ぶ

・隙間時間をフルに活用する

・実際に外国人と会話してみる

・学習を継続する

・英語学習を楽しむ

詳しく見ていきます。

①基本は音声素材で学ぶ

まず1つ目となりますが、英会話は基本的に音声素材で学ぶのが効率が良いです。

音声素材とは本+音声(CDやダウンロード)がセットになった教材になったもので、英会話の教材としては一般的な形式だと思います。

音声素材を用いた学習のメリットは、英語の発音を確認しながら同時進行で英語の単語や表現を学べることです。

例えば、英会話の教本を購入すると、複数人による英会話のやり取りが収録されているのが一般的ですよね。

実際の会話のやり取りを英文で目で追いながら英文を聞くことで、英語の発音を耳で確認することが出来ますし、またそこに使われている頻出度の高い単語や表現を効率的に学ぶことが出来ます。

僕の場合、もともとはNHKの語学講座で英語学習がスタートしていますが、CDをフルに活用してテキストで英文を目で追いながら音声を何度も聞き込み、その音声を真似して自分でも音読したり、シャドウイングしたりといった勉強をしていました。

英語の音声を聞く→自分で真似して音読やシャドウイング→ひたすら繰り返す

実はこの勉強だけでも、かなり英語が話せるようになります。

僕は上記の学習方法だけを毎日ひたすら繰り返すことで日常英会話のほとんどは問題ないレベルまで話せるようになりましたし、たとえ一人で勉強していてもここまでの会話力って身に付くんだなぁ、と自分でも感慨深くなったのを覚えています。

②隙間時間をフルに活用する

そして2つ目となりますが、隙間時間をフルに活用することで英会話学習をさらに加速させることが出来ることです。

普段の生活の中で隙間時間を探してみると意外にたくさん見つけることが出来ます。

会社への通勤時間、買い物の最中、車や電車での移動時間、昼休みなど、自身の1日の生活を見直してみると多くの空き時間を見つけることが出来ますよね。

このような隙間時間を活用した勉強方法としては、リスニング学習がおすすめです。

リスニング学習であれば、いくら忙しくても耳だけは空いているので英語の音声を落とし込むことが出来るからです。

英語のリスニング力を向上させるためには、非常に長い時間を掛けて英語の音を聞いて耳をトレーニングする必要があり、一般的には1,000時間以上は掛かると言われている通り、やはりかなりの時間が必要となります。

しかし、机に向かって勉強する時しか英語の音を聞かないとなると、リスニング学習としての絶対量を稼ぐことが出来ないので、隙間時間を利用して英語の音を聞く時間を確保することが重要です。

③実際に外国人と会話してみる

そして3つ目となりますが、実際に外国人と会話してみることです。

英会話学習において時々、

外国人とひたすら会話していれば話せるようになる

ということを言う人がいますが、これは絶対にないです。

あくまでも英会話学習の基本は前述の通り、テキストを用いての音読やシャドウイングによる学習がベースとなるので、それ抜きにして英語を話せるようになることは万が一にもありません。

インプットなしのアウトプットなし

英語学習の界隈ではよく言われることですが、知らない単語や表現が口から出てくるわけがありませんので、まずは知識として口と耳で覚える作業が必要になります。

上記の学習だけでもかなり英語が話せるようになりますので、その前提のもとで外国人と実際に話してみる、アウトプットの練習をする、そして彼らからフィードバックを受けることが出来たら最高ですね。

④学習を継続する

そして4つ目となりますが、学習を継続することです。

当たり前ながら、英会話はたった1週間、2週間勉強しただけで身に付くようなものではありません。

少なくとも1年以上、理想は3年以上くらい勉強を続けることが必要です。

僕自身、かれこれ英語学習は10年以上続けていますが、その僕の経験を遡ってみても、英語がまともに話せるようになるにはやはり数年の歳月を要しています。

巷には、

1日15分聞いているだけで2週間後にはネイティブレベルの英語力があなたのものに!

のような謳い文句で英語学習が良く分かっていない情弱なユーザーに対して高額な英会話教材を売り込んでいるのを見かけることがありますが、本当に悪質だなぁと遠目で見ています(笑)。

英会話の習得には本当に時間が掛かります。

簡単に身に付くものではありません。諦めましょう。

⑤英語学習を楽しむ

そして5つ目となるのが、英語学習を楽しむということです。

すでに解説した通り、英会話を独学で習得するには多くの時間の投資が必要となり、日々継続的に学習を続けることがマストとなります。

その際に重要となるのが、学習を続けるためのモチベーション管理です。

やはり、いくら有効な学習方法を知っていても所詮は人間です。モチベーションが下がると勉強したくなくなるのです。

英会話習得のためにストイックに勉強に向き合える人であれば良いのですが、ほとんどの人はそうではありません。

一人で勉強していると英語が身に付いているのかどうか実感が沸かず、英語学習を投げ出したくなることがあります。

そのためにも、英語学習を楽しむことが重要です。

例えば、本に向き合って勉強するだけではなく、たまにはアメリカンドラマを見たり、国際交流パーティへ参加してみたり、オンライン英会話でレッスンを受けてみたりするだけでも、モチベーションを上げることが出来ます。

特に外国人と実際に会話する機会を設けることで、今の自分がどのくらい英語を話せるのか確認することが出来ますし、また予想以上に話せるようになっていることがわかった時、普段の頑張りが実ったとモチベーションに火が付きやすいからです。

英語学習を単なる学問としてではなく、趣味の一つとして取り組むことでより継続的に学習を続けることが出来るでしょう。

英会話を独学するメリット

ここまで英会話を独学で学習する上での考え方について見てきました。

ここからは英会話の独学のメリットについて見ていきましょう。

メリット①学習時間をたくさん確保できる

まずメリットの1つ目となるのが、英会話の独学は学習時間をたくさん確保できることです。

例えば1回40分の英会話レッスンを週に2回、英会話教室で受けている人がいた場合、この人の学習時間は1週間で1時間20分、1ヵ月では5時間20分にしかなりません。

しかし一方で、英会話教室には一切通わず、英会話関連のテキストなどを購入して自分一人で独学で勉強した場合、1日1時間勉強すれば月に30時間も学習することが可能です。

また、隙間時間を利用してのリスニング学習も加わればさらに学習時間を確保することが可能であり、月に50時間、70時間、100時間とどんどん学習時間を延ばすことが出来ます。

英語が話せるようになるには前述の通り、数年掛かりで多くの時間を必要としますし、また月に5時間程度しか勉強しないのであれば恐らく英語をまともに話せるようになるのは20年後、いやもっと先かもしれません。

結局のところ、積み上げた学習時間に比例して英語力は伸びるので、効率的に学習時間を確保するためにも独学は必須となりますね。

メリット②自分のペースで勉強できる

そしてメリットの2つ目となりますが、英会話の独学は自分のペースで勉強できることです。

そもそも独学とは自分一人で勉強することですので、どのくらい勉強するのか、また何を勉強するのかを自由に決めることが出来ます。

昨日たくさん勉強したので今日は休もうとか、今日は集中して2時間頑張ろうとか、その日の学習スケジュールを自分都合で決めることが出来るのが独学のメリットと言えますね。

スクールや英会話教室に通う場合、決められた時間帯やカリキュラムに則って勉強する必要があるので、独学のような自由に勉強することが出来ません。

こういった決められたカリキュラムのもとで勉強するのが苦手、という方であれば独学の方が向いていると思います。

メリット③お金が掛からない

そしてメリットの3つ目となりますが、英会話の独学はお金が掛からないことです。

独学の中でも最も大きなメリットはこれだと思います。お金が掛からない。

例えば英会話教室に通おうとした場合、1レッスン40分あたり2,000~3,000円、月額にすると5~6万円くらいのお金は簡単に飛んでいきますし、英語のコーチングサービスであれば月額10万円を超えることもザラだったりします。

しかし独学の場合、実質的に必要になるのはテキスト代くらいで数百円~2,000円程度、外国人と会話の練習をしたいのであればオンライン英会話を利用すれば1レッスンあたり100~200円という格安で利用できるので、出費を最小限に抑えて英会話を学ぶことが出来ます。

一般的にはどうしても、お金を掛けた分=学習効果がある、と思われがちなのですが実際には、学習に掛けた時間=学習効果、となるのでここは勘違いしないでおきたい部分ですね。

英会話を独学するデメリット

ここからは英会話の独学のデメリットについて見ていきます。

一見メリットが多い独学ですが残念ながら良いことばかりではありません。

デメリット①モチベーション管理が必要になる

まずデメリットの1つ目ですが、英会話の独学はモチベーション管理が必要になることです。

英会話を独学で身に着けようとした場合、継続的に学習を続けることが必須となるのですが、実は学習を途中で辞めてしまう人の多くはモチベーションが続かないがゆえに辞めてしまうケースがほとんどです。

英会話教室やコーチングサービスを利用するのであれば、講師やコンサルタントが自分の尻を叩いてモチベーションを上げてくれるので自分一人で頑張る必要はありません。

しかし独学の場合、誰かと一緒に勉強しているわけではありませんし、言わば完全孤独で一人の世界なので自分がどこに向かって勉強を続けているのかわからなくなることがあります。

そのような状況に陥ると、学習に対するモチベーションが一気に下がってしまうので、モチベーションが下がらないような工夫をする必要があるわけです。

その工夫の一つとして、前述でも触れた通り、英語学習を楽しむということです。

学習自体が楽しいのであれば、それ自体が強いモチベーションに繋がるので学習を継続することが出来るからです。

デメリット②自己流の勉強法になりがち

そしてデメリットの2つ目となりますが、英会話の独学は自己流の勉強になりがちという点です。

独学では自分が選んだ教材で好きなように勉強できる分、逆に言えば誰も勉強法を教えてくれないので、どうしても自己流な勉強になりがちになります。

自己流の勉強法の悪い点は、間違った勉強法を実践してしまうことです。実は英語学習には正しい学習プロセスがあり、正しい学習方法で効率良く勉強しないと中々身に付くことがありません。

僕もかつては英語の勉強を始めたての頃、英単語を漢字の練習と同じようにノートに何度も書く練習をしていましたが、今ではこれらの勉強法は非常に非効率でやるべきことではないことがわかっています。

また、当時は発音の重要性がわかっていなかったこともあり、発音は後回しでとりあえず英文を読めるになるために単語とその日本語での意味を=で結び付けて覚えていたりしましたが、これも学習の進捗を妨げる間違った学習法であることは今では理解しています。

このように英語学習は一見正しい勉強法でも間違ったやり方(というか非効率で無駄が多い)のものが多いので、限られた時間内でしっかり英語を身に付けるためには正しい学習法を知ることが重要となります。

デメリット③誰も間違いを正してくれない

そしてデメリットの3つ目として、英会話の独学は誰も間違いを正してくれないことです。

本記事の前半でも触れていますが、英語は外国人と全く話したことがなくとも、テキストを使って音読やシャドウイングといった学習を繰り返しているだけで、ある程度のレベルまでであれば話せるようになります。

少なくとも外国人と意思疎通、雑談で会話のキャッチボールが出来るレベルくらいまでであれば、独学オンリーで全然いけます。

しかし、そこで問題となるのが、その過程で身に付けた自身の英語力はあくまでブロークンイングリッシュになりやすい点です。

ブロークンイングリッシュは単語帳や文法書を含めた参考書で正しい順序で知識を身に付けることが出来れば最小限に抑えることが出来ますが、実際の英会話の場においてそれが口からスラスラ出てくるようにするためには、やはり実際に話す練習が必要となります。

独学を通して自分でもしっかり勉強することに加え、外国人との実際の会話の中で自身の英語をチェックしてもらい、フィードバックを貰いながら改善していく必要があるわけです。

単語や文法の知識はテキストだけで十分身に付けることが出来ますが、発音やアクセント、イントネーションといった部分に関してはやはり第三者目線でチェックして貰わないと直りませんからね。

英会話の独学をするのであれば、定期的に外国人と会話する機会を設けて自身の英語を見てもらうようにしましょう。

まとめ

今回は英会話を独学で習得することが出来るのかどうかについてまとめてみました。

英会話は独学でも十分に身に付けることが出来ますが、英語はやはり対人コミュニケーションのツールですので、実際に外国人との会話を通して身に付けることで、より自身の英語がブラッシュアップされていくことは間違いありません。

ぜひ、独学を通して英語が話せるようになっていきましょう。

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